秘湯シリーズ12〜北海道新幹線で近くなった趣向野天風呂天国・下の湯温泉・銀婚湯〜

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宿から歩いていく野天風呂が5箇所もありどこも趣向を凝らしています。野趣溢れる個性的な湯でどこも貸し切りです。秘湯らしさ満点の一軒家です。

宿内の内湯と露天風呂も開放的です。泉質よし温度よし、全てが源泉掛け流しで、誰にもお勧めできる秘湯です。個人的には全国ベスト3です。

はじめに

今年(2016年)は北海道新幹線が開通しますます便利になりました。東京から最速で4時間2分、大宮からなら3時間38分です。H5系とE5系ロングノーズの緑の新幹線です。

大昔は上野からなら急行十和田、日本海なら白鳥、それになんと北海道へは青函連絡船で渡っていました。出港のドラが切なく鳴り響きまるで海外旅行でした。

新函館北斗駅は大沼にも近く、知る人ぞ知る秘湯フリークの秘湯です。

銀婚湯

銀婚湯という一風変わった名前の由来は、大正天皇の銀婚式の日に源泉が発見されたため。名前からして銀婚の年に訪れる人も多いという。結婚という人生最大の賭け事になんとか生き残り、仲睦まじい?夫婦として25周年に訪れるのでしょう。

道路脇に看板がありますが車のスピードが出ていると、うっかり見過がしてしまいます。宿も湯煙も何も見えませんから。銀婚湯はこの森から始まる広大な敷地を持つ一件宿です。ここから銀婚湯ワールドが始まります。

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宿の右手にうっそうとした林があり、露天風呂への入り口にもなっています。

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宿にはスリッパがありません。すべての通路と階段が清潔に保たれています。裸足だと歩く音がしません。部屋にいても外を歩く音がせず静かです。

部屋も広く窓からの眺めは森のみです。

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屋内の吹き抜けが印象的なモダンテイストです。

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野天風呂めぐりへ

日帰りの方は野天風呂は入れません。宿泊者専用には5つの露天風呂があります。「トチニの湯」「もみじの湯」「ドングリの湯」「かつらの湯」です。最近5つ目(杉の湯)がオープンしました。

どの露天風呂に行くにも庭の林の中を抜けて行きます。この林が野天風呂への導入部です。

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つり橋を渡れば三箇所の野天風呂に行けます。敷地が広大です。つり橋は鉄柱の赤が印象的です。少しだけ揺れるのでミニ冒険です。

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橋を渡ると道が三つに分かれ、まっすぐが「トチニの湯」、左手が「もみじの湯」、右手が「ドングリの湯」へ通じます。一番遠いのがトチニの湯です。

白樺林を抜けて奥へどんどん進んでいきます。

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整然とした林になります。

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気がついたのは林が美しく管理されていることです。これは人工的に植林したものだから。銀婚湯の館主は宿泊者のために20年後、30年後を設計しているようです。歩くこと11分で一番人気のトチニの湯に到着します。

トチニの湯

「トチニ」とはアイヌ語で「栃の木」のことです。確かに時々ボトッと音がして栃の実が落ちてきました。ここには二つの湯船があります。最初は大木をくりぬいた湯船です。

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トチニの湯のイメージは、森の中の大木がたまたま倒れて、そこに湯船を作ったという趣向のようです。

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湯船に映った緑の世界です。目の先に流れる川も見え、大木くり抜き湯船、森も川も一体になっています。ちょうど良い温度の湯船の中に身を任せていると、まるで森の精になったよう。

ここから数メートル下ったところにあるのは木枠の四角い湯船です。

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川に近くその流れを見ていると、次第に魂が抜かれていきます。

もみじの湯

紅葉の大木に抱きかかえられたような岩の湯船です。

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もみじの湯も川の傍です。

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お湯はほんの少し熱めです。そこで火照れば岩に腰掛けます。雨の時はしずくが体に落ちて来てこれが心地よいです。体が冷えればまた入ります。至福のひと時です。

ドングリの湯

湯船の形がどんぐりになっています(手前が頭の部分)。この「背もたれ兼こしかけ」から川の流れを独り占めします。

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お湯は少し濁り湯でいいですね。

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紹介した3つの野天風呂はいずれもつり橋を渡って行きます。ので、また渡って宿へ帰ることになります。意図的に歩かせられている気がしますが、そこが良いと思います。

かつらの湯

宿から歩いて3分ほどの右手にかつら林があります。この林も館主が苗木から育てられたものです。その樹林の中になにやら不思議な建物が見えます。大岩の上に湯船があるようです。

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岩の上に登るとその大岩がくり抜かれた湯船がありました。脱衣所は大木をくり抜いたもの。

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地面から一段高いので、なんとなく鳥になった気分です。そして、この大岩は35トンもあって宿の方々が駒ヶ岳から運んだもの。これは遊びではできないことですが、遊び心がなければできないこと。館主の私たちを驚かせてやろう、そして感動を与えよう、というそんな気迫を感じます。

渓流の湯

男湯の内湯は「渓流の湯」です。

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長さは15メートルほどでしょうか、渓流に見立てて岩が両側に配置されていて、湯船の大きさに合わせてお湯はふんだんに注がれています。

そこから外に出ると露天風呂です。

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夕刻にはあんどんが灯り、しかも周囲が林に囲まれているのでとても落ち着きます。湯温もちょうど良く長湯してしまいます。

こもれびの湯

女湯の内湯は「こもれびの湯」です。次の写真はその露天風呂です。

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「渓流の湯」と「こもれびの湯」は男女が入れ替わるので実態としては平等に入ることができます。

こもれびの湯の露天風呂からは林の向こうに川が見えます。樹々の向こうを川がゆったりと流れています。

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おわりに

銀婚湯は、何年もかけて次々に野天風呂を造りました。そこに向かう道には、苗から植えて何十年もかけて森を育てられています。「木を植えた男」ではなく「森を造った銀婚湯」ですね。営利目的ではなし得ないことです。

銀婚湯はインパクトのある野天風呂が印象的ですが、実は樹木の方が最初の主役でそこに野天風呂を造ったのではないかとさえ感じました。

最後に、従業員の方のかざらぬ対応、笑顔、家族的で心温まるもてなし、すべてに感銘を受けました。

源泉は沢山あり泉質はナトリウムー塩化物泉他(弱アルカリ性低張性高温泉)他、湧出量は毎分総計約200L弱、温度50.9〜74.5℃、pH7.2〜7.5、蒸発残留物5991〜7115mg/kg。

※この記事内容の詳細は「秘湯感動紀行 銀婚湯」で検索すれば見ることができます。

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2016年3月25日

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