60年に一度のチャンス!?四国八十八ヶ所「逆打ちお遍路」の旅

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四国八十八ヶ所霊場を1番札所から順番に巡る旅を「順打ち」、88番札所から1番札所に向かって逆に巡る旅を「逆打ち」と言います。2016年は逆打ちで弘法大師空海(お大師様)に巡り会えたという伝説が残る60年に一度の丙申(ひのえさる)にもあたることから、お遍路さんにとって“特別の年”と言われています。

そんな特別な年から始める「逆打ち遍路旅のススメ」を四人の札所住職に解説していただきましょう。

お大師様と出会える逆打ち遍路のススメ

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四国遍路を最初に始めた人物とされるのが衛門三郎(えもんさぶろう)。

お大師様を追いかけて四国霊場を何度も回り、死の間際にようやくお大師様に出会えたのが、逆打ち遍路をした「閏(うるう)年」と伝わり、またその閏年(832年当時)が60年に一度の丙申の年だったことから、同じ年回りの2016年にお遍路をすれば、「どこかでお大師様と出会えてご利益をいただける」と言われ、2016年はお遍路さんにとって「特別の年」に当たるのです。写真はその衛門三郎がお大師様に出会えた12番札所下にある杖杉庵での1シーン。

また2016年は四国八十八ヶ所霊場会が日本遺産認定を記念してそれぞれの札所にて期間限定の記念散華(さんげ)を授与、専用の特製台紙(有料)に1枚ずつ貼付すれば、色鮮やかな大輪の華が完成する仕掛けを用意しています。

それでは今回は22番、45番、70番、79番の札所住職に逆打ち遍路の魅力について話していただきましょう。

写真提供:田中信也(遍路茶屋・坂本屋運営委員会)

四国霊場第22番札所平等寺・谷口真梁副住職のお話し

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逆打ちいいですね。
私のようなへそ曲がりは皆さんとは逆に進むのが最高に魅力的ですが、2016年は逆打ちする人のほうが多いでしょうから、順打ちこそレアかもしれません(笑)

2016年の場合「どっちから回ろう」程度の迷いはありますが、一度始めれば「どこに行こう」と悩むことはありません。進むべき道に迷いが無いのは素敵なことです。余計なことを考えずにじっくり巡礼できます。まぁ贅沢な時間です。

お遍路さんは1日に何度も読経します。車遍路であれば般若心経を一日20回、光明真言を60回なんてこともザラで、我々僧侶を越えます。これだけお経だとか真言だとかを唱え続けていると、自然と自分の信仰について考える時間を取ります。一旦考えはじめたら、人間それなりの答えを出します。八十八ヶ所を全部回り終わった時、どんな道が広がっているかは皆さん次第です。どうぞよい巡礼を。

また、何か思うところあれば寺のお坊さんにお尋ねしてみてください。

四国霊場第45番札所岩屋寺・大西隆善副住職のお話し

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四国八十八ヶ所には閏年の逆打ち(八十八ヶ所を逆に巡ること)は一層の功徳が得られるという、お遍路発祥の伝説に基いた言い伝えがあります。逆打ち、つまりいつもの路を反対向きに辿ってみると、ただそれだけで景色や印象が一変したりするものです。ものごとに違った角度からアプローチすることは、執着(しゅうぢゃく)をなくし、ひいては新たな自分を発見することにつながるかも知れません。

札所においては、例えば普段はなかなか訪れる機会のない奥の院をお詣りすることで、そのお寺の新しい一面に出会うということもあるのではないでしょうか。

岩屋寺にも「逼割禅定」という奥の院があります。機会があれば是非お詣りいただきたい行場です。功徳の大小はともかく、閏年を一つのきっかけとして趣向を変えたお遍路に出てみれば、きっと得られるものは小さくないはずです。

四国霊場第70番札所本山寺・長田実健副住職のお話し

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2016年はお四国遍路へ。

4年に1度のうるう年。オリンピックとともに、逆打ち巡りのお四国遍路の年でもあります。本年は、四国遍路開創1202年目にあたり、新たな遍路歴史が動き始めたばかりです。

お大師様(弘法大師空海)と共に歩む同行二人の遍路旅は、バスでも、自家用車でも、自転車でも、歩きでも…どの方法で四国を巡っても、お大師様がいつも隣にいてくれると言い伝えられています。そして四国遍路とは、決められた道を同じように進んでも、あなたにしか出来ない遍路旅になるのです。あなたが巡った道が、あなただけの遍路道です。そして、また、次の100年、1000年に繋がります。

四国霊場第70番札所 本山寺においても、次の100年に繋げるために五重塔平成之大修理を行っております。100年に1度の大修理。今、この時の巡り合わせに本山寺へお参りください。

四国霊場第79番札所天皇寺高照院・沼野圭翠住職のお話し

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日出ずる国を象徴する朱色の三輪鳥居を境内に構える第79番札所金華山天皇寺高照院。

二条天皇が崇徳天皇鎮魂を願い崇徳天皇社(現 白峰宮)と共に三輪鳥居を造営したこの境内は、かつて行基が神仏習合を、そして空海が両部神道を見た地でありました。

2016年が弘法大師空海との御縁深まる60年に1度の丙申年に当たる事から、2017年2月17日まで当山客殿に於いて御本尊御開帳をいたしております。今回の御開帳から、天皇寺御本尊が奈良県大神神社・室生寺・長谷寺、そして伊勢神宮と共通点を持つこと、又、何故天皇寺境内に三輪鳥居が構えられているのかという事を理解していただけると思います。

御開帳拝観の折にお話させていただく内容から、更に深く空海を知っていただき、空海の心そして思想について新たな出会いと発見をしていただきたいと思います。

まとめ

それぞれの札所住職の思いが伝わりましたか?

全長1200kmの四国遍路は、歩いて約45日、車で約11日が目安となります。そして四国遍路は単なる観光ではなく、宗教行為であることを忘れてはいけません。それぞれのお寺が定めたルールやマナーを守って、参拝者同士が気持ちよくお参りできることを心がけましょう。

なお、記念散華の授与期間は、2016年12月31日までです。

~参考リンク先~
四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ:http://www.88shikokuhenro.jp/

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2016年4月28日

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