大阪・岸和田城は、日本一過激なだんじり祭の根拠地!

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だんじり祭を生んだ城下町

大阪湾に面した、大阪府南西部に位置する岸和田市。みなさんは岸和田と聞いて何を思い浮かべますか?そう、だんじり祭です。重い地車を縦横無尽に引っ張って「やりまわし」などの技を駆使する様は、日本一過激な祭りとも言われています。

では、大阪の城と聞いてどこを連想しますか?ほとんどの人は大阪城と答えるでしょう。ところが、岸和田にも城はあるのです。それが岸和田城です。現在の大阪府下では、天守閣がある城は大阪城と岸和田城の二つだけです。

岸和田城の天守閣
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しかし、岸和田といえば先にだんじり祭が有名になったせいか、岸和田城の方はあまり知られていません。でも、だんじり祭が行われるのは岸和田城の周辺で、しかも始まったのは今から約270年前の1745年、岸和田城に於いてなのです。

今年(2016年)の岸和田だんじり祭は9月17日(土)が宵宮、18日(日)が本宮となっています。だんじり祭で岸和田に来られた際には、岸和田城にも寄ってみませんか?

だんじり祭とは切っても切れない岸和田城
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岡山城にも匹敵した岸和田城

岸和田城の築城は、建武の新政が始まった1334年前後と言われていますが、現在の場所からはやや離れていたようです。その後、現在地に移り、本格的な城になるのは安土桃山時代で、羽柴秀吉(豊臣秀吉)が再築しました。さらに1597年には小出秀政が五重天守という構えとしたのです。

そして江戸時代になると松平康重が城主となり、1619年には総構えの立派な城になりました。その規模は岡山城にも匹敵したと言います。

徳川幕府は岸和田城を重視しました。なぜなら大坂城と和歌山城とのちょうど中間地点という、極めて重要な位置にあったからです。そこには、徳川御三家の一つである紀州藩を監視するという目的がありました。

天守閣の前にある、国の名勝にも指定された「八陣の庭」
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千亀利(ちきり)城と犬走り

岸和田城は別名「猪伏山縢(いぶせやま・ちきり)城」あるいは「蟄亀利(ちきり)城(後に千亀利城)」と呼ばれています。これは機(はた)の縦糸を巻く器具「縢(ちきり)」に似ていることが由来だそうです。

そして、岸和田城で有名なのは内堀と石垣の間にある周堤帯、いわゆる犬走りです。城の防衛には不利な犬走りがなぜあるのかについては、わかっていません。

内堀と石垣の間にあるのは、岸和田城独特の「犬走り」
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4ヵ月間だけ存在した「岸和田県」

岸和田藩の藩庁となった岸和田城は江戸時代後期の1827年、落雷によって天守閣が焼失しました。その後、天守閣は再建されないまま明治維新を迎えたのです。

1871年(明治4年)、廃藩置県により岸和田藩は岸和田県になりました。しかし、4ヵ月後には堺県に編入され、10年後の1881年(明治14年)に大阪府所属となったのです。

もし岸和田県が存続していたら、香川県の「うどん県」ように「だんじり県」などと呼ばれていただろうし、岸和田城はもっと有名になっていたでしょう。

岸和田県が現存していたら、岸和田城の近くに県庁があった?
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戦後、図書館として生まれ変わる

岸和田城に天守閣が復活したのは第二次世界大戦後、1954年(昭和29年)のことです。再建された天守閣は、かつての五層から三層、さらに約10mも低いものとなりました。

その利用方法は、なんと図書館。戦の象徴である城を図書館にするなんて、面白い発想ですね。現在では図書館はなく、岸和田城の歴史的展示物が飾られており、300円で入館可能です(中学生以下は無料。月曜日は休館日)。

天守閣からは岸和田市内が一望でき、海や関西空港を見ることもできます。

天守閣から見た岸和田市街
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岸和田城へ行くには

岸和田城の最寄り駅は南海本線の蛸地蔵駅で、徒歩約10分です。このユニークな駅名は、1584年に勃発した岸和田合戦で、岸和田城が無数のタコに助けられたという伝説が由来になっています。

大阪中心部、南海の難波駅あるいは新今宮駅、天下茶屋駅から南海線(高野線は不可)の特急(ラピートαを除く。ラピートβおよびサザン指定席は特急料金必要、サザン自由席は不要)、急行、空港急行、区間急行のいずれかに乗り、岸和田駅で普通電車に乗り換えて1駅で蛸地蔵駅です。

関西空港からは、南海電車の空港急行に乗って貝塚駅で普通電車あるいは準急に乗り換え、1駅で着きます。

数年前までは猿が飼われていた二の丸公園
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車利用の場合は、府道204号線(旧・国道26号線)沿いにありますが、有料駐車場は満車の場合があるのでご注意ください。特にだんじり祭の時期は電車利用がいいでしょう。

それでは、だんじり祭の時でも、それ以外でも、岸和田城を訪れてみてください。

天守閣から見た、近代和風建築と回遊式日本庭園の「五風荘」
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2016年9月1日

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