東京下町の個性あふれる公園散歩 東京都荒川区、足立区を歩く

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釣りと美術鑑賞が楽しめる荒川公園

今回も東京都荒川区を歩きます。ウォーキングのスタートは、荒川区役所。

区役所前には荒川公園が広がっています。それほど広くはありませんが、至る所に彫刻が置かれ、見どころは盛りだくさんでした。 たとえば、バラと噴水のコラボとか。

この野趣あふれる噴水は、真夏のごちそうですな。今は冬ですが…。

そして、この彫刻は、長崎平和祈念像で有名な北村西望作の夢。

釣りができる池もあって、下町のおじさんや子供たちがのんびり釣り糸を垂れていました。

下がコンクリートの建物とは思えない荒川自然公園

荒川区役所前の荒川公園から都電荒川線の踏切を超えて荒川自然公園に向かいます。この辺りは、荒川の文字のオンパレードだと思ったら、地番も荒川なのでした。

スーパーの横を歩いて行くと、正面に東京都下水道局の門があります。

近くに解説板があり、それによれば、ここは旧三河島汚水処分場で、構内にある赤レンガの施設は重要文化財に指定されていると書かれていました。

予約すれば見学できるそうですが、それはまた今度にして、都電の荒川二丁目駅の横にあるスロープを上って公園に入ります。

荒川自然公園は、東京都下水道局三河島水再生センターの上に人工地盤を造って設置された公園。人口の公園なのに、自然がつくのは面白いですね。ちなみに、以前は「三河島処理場公苑」という名前だったらしい。そのものズバリですが、この名前ではゆったり楽しめないかもしれませぬ。そこで、区民公募により「荒川自然公園」という名称に変更したのですな。

確かに、下はコンクリートの建物。ただ、屋上に上ると、建物の作ったとは思えないほどの緑に出会うことができました。

せせらぎがあり、何と広い池もあるのですか。そこでは白鳥が出迎えてくれました。

この写真だけ見たら、下に建物があるとは思えないですな。公園の池越しのスカイツリーもなかなかの絶景。

昔行ったことのある新宿区の落合中央公園も下水処理施設の上に造成した公園ですが、こちらの公園はその意味では都内2番目になるらしい。1982年には「新東京百景」に選定され、都内一押しの観光スポットのひとつとしてお墨付きをもらったのですね。

ほかにも、テニスコートや野球場、児童公園、プールなどがありました。

さらに奥に歩いて行くと、アスレチック広場や交通公園もあるのですか。何度も書きますが、これらすべて建物の屋上ですか。ちなみに、面積は約61,000平方メートルで荒川区立の公園の中ではもっとも広いらしいですよ。

スカイツリーとのコラボが楽しめる三河島水再生センター

荒川自然公園から、三河島水再生センターの上に架けられた細い鉄橋を渡って都電の駅に向かいます。

下に広がる三河島水再生センターは、大正11年に稼動を開始した日本で最初の近代的な下水処理場らしい。

ホームページによると、敷地面積は約20万平方メートル。荒川区・台東区の全域、文京区・豊島区の大部分、千代田区・新宿区・北区の一部で、計3,936haの下水処理を担っているとか。

水再生センターとスカイツリーのコラボも珍しいかもしれませぬ。

懐かしい「きいちのぬりえ」を堪能できるぬりえ美術館

都電の荒川七丁目駅から東尾久三丁目まで荒川線で移動です。まるごときっぷは、運転手さんに見せるだけで何度も利用できるので、街歩きにとても便利。昼間は6分間隔で運行しているので、それほど待たずに小刻みに利用できまする。

東尾久三丁目駅で降りて、住宅街を歩いていたら、ぬりえ美術館なる建物を発見。

「ぬりえ美術館」は平成14年に開館した荒川区唯一の美術館。それとともに、日本唯一の「ぬりえ」の美術館でもあるらしい。「きいちのぬりえ」で有名な蔦谷喜一の姪御さんが館長を務めているのですか。

「きいちのぬりえ」は子供時代、雑誌の付録や文具店などでよく見ました。ぬりえの全盛期は昭和20~30年代なのだとか。私は全盛期の最後のほうに少しかすっただけですが、確かにすごい人気だったのを覚えています。

子供の娯楽が少なかった時代ですが、それだけ女の子にはインパクトがあったのでしょう。最近は、「大人のぬりえ」が注目を集めていますが、色が違うだけで全然違う絵に見えるのも魅力かもしれませぬ。

今回は先を急ぐのでパスしましたが、入館料は大人500円と比較的リーズナブルなので、興味のある方はどうぞ。

広大な原っぱが魅力の尾久の原公園

ぬりえ美術館の前の道を北上すると広い原っぱのある公園に突き当たります。ここは、平成5年に旧旭電化工業の尾久工場跡地に作られた尾久の原公園。

ここは開園前、工場が移転した直後に来た記憶があります。何もない原っぱがどこまでも続く景観が、手を入れすぎる感じが多い東京の公園として、逆に新鮮に感じましたね。

ただ、このジャブジャブ池は、最近できたみたい。

こちらの水辺は以前からありましたが、変に手を入れていないところがいいですな。

荒川区唯一の都立公園なのですが、基本的に当時のイメージがそのまま引き継がれている気がしました。実は、現在も造成中で、最終的には運動施設や多目的広場を持った10ヘクタールの公園となるらしい。現在、公園の北側にシダレザクラを植樹し、桜の名所作りを進めているのですか。

次回、ここに来たら、どんなふうに変わっているのか楽しみです。

かつては堀に囲まれていた尾久八幡神社

尾久の原公園から首都大学東京の荒川キャンパスの前を通り荒川線の熊野前駅から都電に乗って宮ノ前で降ります。近くにあるのが、尾久八幡神社。

解説板によれば、創建の年は不明なるも、鎌倉時代末期に尾久の地が、鎌倉の鶴岡八幡宮に寄進された頃にさかのぼると考えられるそうです。神社に残る棟札には、至徳2年(1385)の室町時代に社殿が建てられたことが確認できるらしい。

昔はこの神社の周りを八幡掘という用水が取り囲んでいたそうな。今とはかなり違った景観だったのですな。

水辺の景観の変化が楽しい見沼代親水公園

都電の熊野前駅に戻り、今度は日暮里舎人ライナーに乗り換えます。向かうのは、見沼代親水公園駅。せっかく乗り降り自由の切符があるなら、ターミナル駅まで行ってみたくなるのが人情ですよ。

荒川区から一気に足立区へ足を踏み入れます。運転手がいない自動運転システムはやはり珍しくて先頭車両に乗り込んで写真を撮ってしまいます。

そして見沼代親水公園駅に到着。

見沼親水公園は、かつての農業用水。長く近隣の農業を支えていたものの、その役割を終えた後、昭和59年に親水公園になったらしい。親水路の長さは、約1.7キロメートルだとか。

親水公園は尾久橋通りを横切っているのですな。そこでまず舎人5丁目エリアから。遊歩道が横に設けられて気持ちよくウォーキングができそう。

親水公園から離れ、毛長川沿いを歩いていたら相撲部屋を発見。境川部屋はよく聞く部屋ですよね。家に帰って調べてみたら、大関の豪栄道や関取の妙義龍などが在籍している部屋なのですね。

尾久橋通りを渡り、舎人3丁目エリアへ。 こちらのほうは、小さな橋や中の島、小庭園などがあって風景の変化が楽しめました。

子供たちがザリガニをたくさん取っているのが印象的でした。

2016年12月26日

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