紅葉の季節到来 小田原から大雄山線で大雄山最乗寺(道了尊)へ

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大雄山といえば足柄山の金太郎
10月に入って朝晩グッと冷え込むようになり、一段と秋の気配を身近に感じるようになりました。
そんな中、先日、前から気になっていた、神奈川県は南足柄群にある大雄山最乗寺・道了尊に足を運んできたので、ご紹介します。
小田原から伊豆箱根鉄道・大雄山線に乗り終点の大雄山で下車。終点まで9.6キロ全12駅と小さな駅で、神奈川県南足柄群に位置しています。
駅前では熊にまたがった金太郎の像がお出迎え。誰もが知っている金太郎という童話がありますが、まさにここ南足柄が発祥の地です。金太郎の歌の歌詞によく耳を傾けると、歌の2番では、「足柄山の山奥で~♪」とゆかりの地は出てくるのがわかります。
金太郎へのご挨拶はここまでにして、本題に戻りましょう。到着後、まずは最乗寺・道了尊を目指します。道了尊行きバスに乗ると、駅前の市街を離れ、バスは山間へと入っていきます。バスの中から林道を眺め、道なりに変わっていく景色を眺めるのもなかなかいいもいのです。そうこうしているうちに現地到着、終点まで10分ほどと、意外に早かったです。
大雄山最乗寺「道了尊」、下界との気温差はなんと3度
バスから降りると少し温度差を感じました。それもそのはず、市街地の方と比べて3度低いとのこと。寒いはずですね。バスに乗る前に駅前のスーパーでタイツ買ってきてよかったです。
到着するとタイミングよくお昼だったので、売店のお食事処で椎茸そばを堪能。おすすめは天狗そばだそうです。山の幸満載で美味しくいただきました。
ここ最乗寺・道了尊といえば天狗。ご本尊はもちろん釈迦尼仏ですが、道了尊の方は、道了尊(道了大薩睡)という名の天狗様がスターなのだそうです。そして、この道了尊の出自こそ、聖護院問跡につかえて、金峰山をはじめ数々の山々を修行し、幾つもの霊験を現したことを伝える、修験道の行者でありました。彼は、相模坊道了尊という実在する人物でもあったといわれていて、寺を守るために天狗となり舞い上がったという、天狗様の伝説もあるようです。
道了尊といえば名高いパワースポットとしても有名
道了尊は、天狗様にちなんだゆかりのお寺といえましょうか。
参道内の中を歩いてふと周りを見渡すと、樹齢400年~600年といわれる大きな杉の木がいくつも立ち並んでいます。思わず見上げてしまうほど大きく立派な木。どっしりとした安定感と生命の重さを感じます。そして、この何とも言えぬ清々しい空気感。大雄山最乗寺・道了尊は、お寺全体がパワースポットとしてもその名をよく知られています。大山龍脈のエネルギースポットと言われる場所から、「気」があふれているのだそうです。
パワーをチャージしたい、仕事の出世運を叶えたい、などなど、気になる人はぜひ訪れてみてください。無駄な騒音がなく(当然ですが)、自然音だけで満たされているこの場所であれば、いいエネルギーを充電できるのもうなずけます。私も元気を頂戴させていただきました。
長い石段と天狗の下駄 自然に生息する生命たち
とにかく、お寺全体が心洗われるような雰囲気。350段余りという長い石段があるのも特徴。大雄山の中でも高い場所に位置する「奥の院」と呼ばれる場所があるのですが、ここを目指して参拝に来られる方も多くいらっしゃるそうです。一応、私も350段登りました。長い石段というと学生時代を思い出します(笑)
天狗にゆかりの深いお寺ということで、大・小の下駄が並んでいるのも面白かったです。それにしても、こんな大きな下駄は初めて見ました。
秋たけなわ。紅葉も言うことなしに綺麗でした。これから色づいて秋がどんどん深まっていく様も楽しみですね。山を下りて、帰り道の参道内で、サワガニを発見しました。自然豊かでマイナスイオンがいっぱいのこの場所なら、サワガニも幸せだろうなとほっこりとした気分にさせられました。
2015年10月23日