橋の上から、お台場や東京の大パノラマが見放題! 東京・レインボーブリッジを歩く

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橋の上から東京湾の絶景を堪能しよう

今回も、お台場ネタです。お台場は言うまでもなく、都心と電車やバス、水上バスなどで接続されてアクセスはバツグン。誰でも気軽にお台場へ行ったり帰ってきたりできて東京人のオアシスの一つともなっておりまする。

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実はあまり知られていませんが、それ以外のルートもあるのですよ。時間と体力があれば、ですが…。

…ということで、今回はお台場海浜公園から浜松町へ向けて歩きます。時刻はまだ午後3時。普通ならもう少しゆっくりしてから、ゆりかもめやバスを使って帰る人が多いのではないでしょうか。

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しかし、天邪鬼な私は、足を使ってお台場から海を渡って帰ろうと思ったのでした。陸続きの有明方面からではなく、東京湾を歩いて渡る…。そんなことできるのかと思われるかもしれませぬ。しかし知る人ぞ知る、レインボーブリッジを歩いて渡ることができるのですよ。実は、これまでも何度か歩いて渡っているのですが、お台場から芝浦方面へ歩くのは初めてですね。

唯一、見学することができる第三台場

その前に、せっかくここまで来たのだからと、久しぶりにお台場を見学することにしました。

前にも書きましたが、お台場は、黒船の来航で驚いた江戸幕府が外国艦船の攻撃から江戸を護るために作ったもの。当初、11か所の築造を予定し、品川沖に6つの台場すなわち砲台を急ピッチで完成させました。ところが明治維新もあって使われることなく放置されたのですな。現在残っているのは、第三台場と第六台場の二つだけ。これらは国指定の史跡に指定されておりまする。

これからもっとも原型を留めていると言われる第三台場へと向かいます。

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周囲を石垣で囲み、その上に土塁を築き、それだけでも立派な城塞ですね。これだけの施設を短時間で作り上げたというのは、黒船来襲に伴う危機意識から。当時の人たちにとって、よほどインパクトのある出来事だったのがわかります。

中は、野球ができそうなくらい広い平地、そして脇には石垣で囲まれた弾薬庫の跡。陣屋や炊事場の跡も残っていて、ここで幕末に生活していた人が大勢いるのだと偲ばれました。

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土塁の上を歩くと、海からの潮風が実に気持ちいい。これも、砲台の跡でしょうかね。

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夕方になり、少し暗くなっていましたが、お台場の高層ビル群を眺めることができて、疲れた体が癒されます。

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上から眺める第三台場の絶景

ゆっくりと暮れてゆく東京の大パノラマを眺めていたかったのですが、上からもお台場の絶景を味わいたかったのでいざ出発です。

遊歩道からレインボーブリッジへと上って行きます。

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目の前にはさっきまでいたお台場が手に取るように眺めることができました。スロープを上って行くにつれて、お台場の表情が変わって行くのを眺めるのも面白い。

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レインボーブリッジは、二重構造のつり橋で、上は首都高速11号、下は遊歩道、臨港道路、ゆりかもめが走っている。ちなみに、完成は平成5年とか。

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橋の上に出ると、すごい音に驚かされます。大型トラックやバス、自動車がかなりのスピードで橋の上を走り抜けてゆく。それから遊歩道のまわりに張ってある金網が揺れて、ガチャガチャ耳障りな音を立てる。

それから、思ったより揺れるんですよ。風やトラック、ゆりかもめの重さのせいなのでしょうね。常時、震度1~2の地震で揺れているような感じがしました。私が渡りきるまで橋は大丈夫か、と思ってしまいます。 しかし、ジョギングをしている中高年が涼しい顔で走ったり、お台場のマンションに住んでいる奥様方がベビーカーを押したりして渡っていきます。

結構、風が強かったんですけどね。常に地震?を体感しつつ、芝浦方面を目指して歩き始めました。

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第三台場は上から眺めると、すごい存在感があります。江戸時代の人たちが、海の中にこんなすごい城塞を短期間で作ったなんて。まさに、島をひとつ作ってしまったのですからね。

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鈴木光司のホラーにも登場する第六台場

さらに行くと、緑に覆われた無人島が…。

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これは第六台場。樹木が溢れんばかりに茂っているのは、立ち入り禁止だからでしょうね。「リング」で有名な鈴木光司の短編に、お台場を舞台にしたものがあったのを思い出しました。 確か、周囲を海に囲まれた立ち入り禁止のお台場に置き去りにされた女性が、そこで子供を産み、その子がお台場の中だけで成長するというホラー。食料とか、実際は不可能なのでしょうが、この緑あふれた人工物を見ているとホントにあるかも、という妄想をかきたてられます。

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海上から東京を眺めてみよう

途中展望スペースのような場所があって、東京の大パノラマを楽しむことができました。

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せっかく来たのだから、橋の反対側の景観も楽しみたいですよね。以前、来たときは、レインボーブリッジの橋脚に作られたエレベータで反対側へも行けたのです。

しかし、エレベータが封鎖されていました。 昔来たときは、入場料を払って6階のプロムナードにある展望室から東京湾の風景やレインボーブリッジにまつわる資料を見学した記憶がありますが。

仕方ないので、一旦橋を渡り切ってから、橋の反対側の遊歩道へと向かいます。

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こちら側からは、東京タワーや晴海ふ頭が見えるのですよ。しばらく行くと、目の前に東京湾の大海原が。

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東京タワーの見える港区の景色はあまり変わりませんでしたが、晴海ふ頭の客船ターミナルの付近は高層ビルができて風景が一変していました。今や東京は、少しまとまった土地があるとすぐ高層ビルが建ってしまうみたい。

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中高年のウォーキングサークルの人たちが、橋の展望エリアからバシバシ写真を撮っている姿が印象的でした。

再び、戻って橋脚に作られたエレベータを使って降ります。下から見上げると、今までいたレインボーブリッジの巨大さに圧倒されますね。

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伊豆七島へ向かう船が見られる竹芝ふ頭

そこから、首都高速11号台場線の下を北上して竹芝ふ頭公園を目指します。芝浦ふ頭のこの辺りは完全な倉庫街。車がゆきかう道路の上には、ゆりかもめがひっきりなしにスーッと通り過ぎてゆく。一種のモノレールなので、電車が高架を走るガタンガタンという騒音は聞こえませぬ。

今日一日かなり歩いたので、単調な倉庫街をひたすら歩くのは堪えましたね。JR田町駅へ出たほうが直線距離は近かったなと後悔し始めた頃、ようやく竹芝ふ頭にあるインターコンチネンタル東京ベイホテル近くのデッキへと到着しました。

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ここは、レインボーブリッジを望める絶景スポットなのですよ。創業当時、仕事に行き詰るとよくここに来て、海を眺めながら感傷にふけっていた記憶がありますね。

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近くにあるのが、竹芝客船ターミナル。

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大島や新島、八丈島など伊豆七島へ向かう船がここから出ています。島への旅もいいなぁ~と眺めていたら、すごいスピードで船がやってきました。これは、ジェット船ですな。

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なんと時速80キロで、ここと大島間をわずか1時間45分で結んでいるらしい。それにしても、ド派手な塗装ですな。

これは大漁旗をイメージしているのでしょうか。大島は、ジェット船を使えば日帰りもできるのだから、一度行ってみたいと思いました。

隣接する竹芝ふ頭公園のシンボルは、各国の旗が翻っているマストですかね。マストの上には、ちゃんとミニチュアの水兵さんが乗り込んでいます。

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かなり暗くなっていたので、暗いトーンの写真になってしまいましたがわかりますか?

2015年10月22日

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