京都に負けない！？禅と武士の古都『鎌倉』鎌倉五山のお寺探訪

コラム

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2015/02/25

『鎌倉五山とは？』
中国で禅宗の保護と統制のために格式の高い五つのお寺を定めたことに由来しています。日本では鎌倉時代?室町時代にかけて五山制度が整備されて今日まで残っており、武士達にも浸透していきました。
今回はその鎌倉五山に認定された五つのお寺を紹介します。

建長寺

鎌倉五山第一位
建立：1253年
アクセス：北鎌倉駅徒歩15分

「けんちん汁」発祥のお寺とも言われています。元々は精進料理でした。
北条時頼が宋の蘭渓道隆という僧を招いて建立。その後度重なる災害で建物の焼失・再建が繰り返されました。
総門・三門・仏殿・法堂・方丈が一直線に並ぶ配置は創建当時の面影を残していると言われています。

円覚寺

鎌倉五山第二位
建立：1282年
アクセス：北鎌倉駅前すぐ

北鎌倉駅を降りてすぐに総門があります。
駅の横にある池も白鷺池と言い、円覚寺の境内の一部です。つまりお寺の境内の中を線路が通過しています。
こちらも無学祖元という僧を招いて建立されました。
ここには「開山箪笥」といわれる無学祖元の遺品と言われる品が重要文化財として指定されており、年に一度公開されています。

寿福寺

鎌倉五山第三位
建立：1200年
アクセス：鎌倉駅徒歩15分

源氏伝来の土地に建つ寿福寺。北条政子が建立し、初代住職は栄西が務めました。
創建当時はかなりの大寺院として繁栄しましたが、火災で当時の建物はほとんど焼失。
境内には陸奥宗光や北条政子といった著名人の墓所もあります。

浄智寺

鎌倉五山第四位
建立：1281年
アクセス：北鎌倉駅徒歩10分

最盛期には円覚寺と同等の規模を誇っていたとされ、戦国時代あたりまでその規模を維持していたようです。
境内には布袋の石像を祀る洞窟もあり、入口には鎌倉十井に指定されている「甘露の井」という湧き水があります。

浄妙寺

鎌倉五山第五位
建立：1188年
アクセス：鎌倉駅からバス。金沢八景、鎌倉霊園方面行き「浄明寺」下車すぐ。

広大な土地を所有していた浄妙寺。はじめは密教の寺院でしたが、建長寺を開いた蘭渓道隆の弟子が入ってから禅寺に改まりました。
寺には婦人病に霊験のある淡島明神を祀っていることから婦人病の祈願もされています。
他にも枯山水の庭園を持った茶室「喜泉庵」があり有料で茶菓を提供しています。

鎌倉を散策するにはバスや自転車が最適です。他にも由緒ある名刹がいくつもありますので週末は鎌倉で寺社散策などいかがでしょうか？

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