リレー徘徊9 世界文化遺産にもなった京都の伏見稲荷大社~(裏参道編)
前回は、伏見稲荷大社お参りの道順の全容の説明と平地にある本殿周辺のご案内をしました。今回は、三ツ辻から上に登らずに戻ってくる「伏見稲荷さんの神々しい雰囲気を味わえるコース」を紹介します。ぐるっと回って90分くらいのコースになりますが、このタイムは「寄り道しないで」という条件が入ります(笑)
地図で確認
もう一度、社務所で無料配布のイメージマップを確認すると、本殿後ろの階段を登ると大きな鳥居、ここからあの有名な景観「千本鳥居」が始まる参道になります。奥社参拝所から新池を経て三ツ辻は、林間地の参道という雰囲気です。
三ツ辻から下部分、イメージマップには真っ白で何も書かれていませんが、前回にご紹介した薬力大神さんのサイトを見ると参道の詳細がわかります。実際は「ひしめき合っている」って感じの景観となります。
千本鳥居
では参りましょう〜♪ 参道入り口の巨大な鳥居、誰が奉納しとるんや?と柱の裏面を見たら、あ、かの世界的に有名な広告代理店のD通さんでありました。さすがです!!でも、なんで鳥居を奉納するのかと疑問が湧きません? 伏見稲荷大社のサイトの説明では、願い事が「通る」或いは「通った」お礼の意味から、鳥居を奉納する習慣が江戸時代以降に広がった結果だそうで、現在約1万基あるとか!
私も奉納したいって方、残念ながら空きができないと無理だそうです。ココに鳥居奉納の方法・料金が載っていますが、一番小さいので17万円強、あのD通さんの大鳥居っていくらだったんでしょうね。
三ツ辻
やがて参道は丁字路に出合います。ここが三ツ辻、右に曲がると四ツ辻、さらに稲荷山三の峰へ向かいます。今回は左へ。これからの参道を「裏参道」と呼び、ここからが「あたまぐるぐる」の本番って感じで、今までと違った雰囲気・様相、まるで神様の商店街って雰囲気です。
狐塚、朱塗り鳥居に苔むした石鳥居のあるお宮、祠、神社が線香と蝋燭の香りの中に現れ、更に神の使いの狐、狛犬、巨大な狛蛙まで。最初に来た時にこの風景を理解しようとして頭フル回転させてしまいヘロヘロになった記憶があります。ここは是非見てほしいって場所をピックアップしてご紹介しますね。
豊川稲荷
いきなり愛知県豊川市にあるお稲荷さんが!調べてみると、豊川稲荷は「正式名・宗教法人豐川閣妙嚴寺」といい、神社ではなく曹洞宗の寺院なんですね、知りませんでしたわ。
この塚の前に「お百度は回数ではありません」と書かれた説明書きがあり、この周りを自分の年齢分か、心が清くなる迄「祓へ給ひ、清め給へ」唱えながら回りなさいとあります。なんか優しさを感じましたね。
口入稲荷〜縁結びの神様
しばらく下ると荒木神社、ここに祀られているのは、良縁や就職などの縁を結んでくれる「口入稲荷大神」。境内には「口入人形」と呼ばれる夫婦と伴の三位一体の狐の人形が所狭しと並べられています。
三体一組で2000円、口入稲荷大神さん前で祈願した後に持ち帰り自宅でお祀りし、願い事が叶ったらがここへ戻しに来るという仕組みです。境内にある口入人形の数を見ると思わず「私も!」となると思いますよ。
巨大蛙あらわる!?
さらに下ると京都伏見稲荷の末社、末廣大神…いきなり巨大な「狛蛙」あらわるです!!蛙好きにはたまらない!サイズ的にはポケモンのフシギダネくらいあるでしょうか?「福カエル」なんて蛙も居ますので、蛙好き、嫌いに関わらず立ち寄ってみてください。そうそう、この神社付近、もみじの紅葉が見事ですよ。
中華の狛犬?!
さて、狛犬好きの私がおすすめする狛さんをひとつ、中華意匠の狛犬なんですが迫力満点!!と同時になんで純和風のお稲荷さんにおるねん!?もうなんでもあり状態ですね。
ゴールは「お産場」
一番下まで降りてくると、そこは「お産場」と呼ばれる場所です。説明板によると「お山詣り信仰の最後のお塚」だそうで、巡拝して祈願した「願い事」が「産まれる場所」とも言われています。
すぐに「お産場稲荷」の神蹟があり、安産祈願の小さな鳥居が奉納されています。この神社にお参りして、南へ向かうと本殿のある出発地点に戻って来ます。さて、次回は、さらなる神秘を求めて伏見いなりのお隣・深草へ〜
2016年3月29日