広大な芝生広場が魅力の水元公園と葛飾にいじゅくみらい公園を歩く 東京都葛飾区

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生きた化石・メタセコイアの森がある

本日もスタートは水元公園です。前回の花菖蒲園のあるエリアから、水元大橋を渡って噴水広場へと向かいます。

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公園の中の橋なのに、一般の国道並みの橋を架かっていること自体、水元公園の広さを象徴していますね。敷地面積はなんと、93万3千平方メートルもあるらしい。

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橋からも眺めも最高でした。

前回も書きましたが、水元公園は東京都内最大の水郷公園。

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水辺に作られた遊歩道を歩いて行くと、テレビで見るヨーロッパの田園風景をイメージしてしまいます。

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もちろん、それだけではなく、豊かな生態系でも人気を博しているのだとか。この高く伸びる美しい形の木はメタセコイア。

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スギ科の針葉樹の一種で、生きた化石とも言われているらしい。

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これが1,800本も植えられているそうで、都立公園では、こちらも最大規模の森なのだとか。森の中を歩くと、ジェラシックパークに迷い込んでしまったような感覚に襲われますね。

 

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豊富な自然の中に6箇所の観察舎があるバードサンクチュアリー

豊かな緑と水辺があるというと、当然多くの鳥たちがここには集まってくるのですな。園内には6箇所に観察舎があり、自然の状態に近い鳥たちの楽園を観察できるとか。

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…ということで、平日でしたが、多くのバードウォッチャーたちが集まっていました。

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私も窓から覗いてみたのですが、行った日はまったく鳥がおりませぬ。

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バードウォッチャーのおじさんたちも、今日は不漁だと嘆いていたのが印象的でした。私はどちらかいうと、バードウォッチングよりも、バードウォッチャー・ウォッチングのほうに興味があったりして。

菖蒲園以外でも、花菖蒲の美しい景観が堪能できる

バードサンクチュアリーからしばらく歩くと、水生植物園があります。睡蓮やマコモ、アシなどの水生植物がたくさん植えられており、美しい景観とともに観賞できるのですな。

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近くには、油絵のモチーフになりそうな緑と水辺のハーモニーが堪能できる場所も。

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いつも、すごいスピードで歩き回っていますが、たまにはこんな静かな場所でゆっくりしたら最高でしょうね。

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…と思いつつも、近くに花菖蒲が見事に咲き誇っている場所があるので、あたふたと向かいます。

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開花状態からすると、ここは、さきほどいた菖蒲園よりもベターかもしれませぬ。花の密度が濃い感じがしました。

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パープルと白のグラデーションが見事ですね。

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大芝生広場は、地球の丸さが実感できる?

これまでは水辺に沿って歩いてきましたが、いよいよ公園の中央目指して歩いて行きます。すると、目の前に現れるのが中央広場。大芝生広場とも呼ばれていますが、確かに広さは、そのネーミングに恥じないものがありますな。と言うより、寝転がってはるかかなたを眺めると、地球が丸いことを実感できそう。

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野球場が何面作れるだろうかと思ってしまいました。広さはなんと10ヘクタールもあるらしい。23区内にも、新宿御苑とか、代々木公園とか、広い芝生広場のある公園は少なくないですが、これはスケールが違いますな。

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以前来たとき、体調が悪かったのですが、よくこんな広い広場から脱出できたと感じましたね。木陰で、当時のことを思い出しながらしばし感慨にふけるのでした。

運動して汗をかいても大丈夫なせせらぎ広場

大芝生広場の端っこのほうにあるのがせせらぎ広場。端っこと言っても、普通の公園ならメインになれる存在感はありますよ。

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ここは、大芝生広場を背景にした「人工のせせらぎ」ですか。それほど深くはないので、夏場はお子さんたちの水遊びの人気スポットらしい。

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なるほど、大芝生広場で運動して汗をかいたら、このせせらぎの小川でクールダウンをしようという趣向ですか。

北海道も侮れないポプラ並木がある

水元公園の魅力は、花菖蒲や水辺の景観、大芝生広場だけではないですよ。北海道にいるかのような雄大なポプラ並木が見られるのです。

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一度、北海道大学のポプラ並木を見たいと思っているのですが、それをプチ体験できるのだから得した気分。もちろん本家のほうがすごいかもしれませんが、約200本のポプラ並木が約1.2kmも続くのですから、これは侮れませぬ。

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見頃は10月中旬から落葉する11月中旬頃までだそうですが、新緑に包まれたポプラの木も初々しくて素敵でした。

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このカーブを描くポプラ並木と水辺の景観はなかなか秀逸ですな。

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ポプラ並木の道を歩いて行くと、水元公園の端の部分にある水元かわせみの里が現れます。

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朝からずっと公園の中にいたのですから、水元公園の広さが改めて実感できました。さて、水元かわせみの里とは、水元小合溜水質浄化センターの愛称だとか。ここは、水元小合溜の水質を浄化し、かつて水元小合溜に生息していた生きものを呼び戻すことを目的として開設されたのですか。近くには野趣あふれる水辺の景観が広がっておりました。

戦国時代の伝説が伝わる遍照院

水元公園を出て、岩槻街道を渡り次に向かったのが遍照院というお寺。開創は和銅元年(708)または和銅3年(710)と言われとびきりの古刹ですね。

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このお寺で興味深いのは戦国時代の伝説が残っているところでしょうか。

当時、この近くでは北条氏と里見氏が戦いを繰り広げていたそうなのですよ。あるとき、里見家の兵士が北条軍に追われて遍照院に逃げ込んできたらしい。住職は、その兵士をかくまったのですが、北条軍は引き渡しを要求。住職が頑として拒否したところ、北条軍は見せしめとして寺に火を放ったのですか。

火が燃え広がる中、住職は寺に伝わる財宝の砂金を壺に入れて寺の片隅に埋めたのだとか。その伝説は、多くの人たちから信じられていたようですね。江戸時代には、その宝を探そうさまざまな場所を掘ってみたものの、まだいまだに見つかっていないらしい。

水元周辺にも、埋蔵金伝説があったとは知りませんでしたね。

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現在は、境内の隣に幼稚園があって、子供たちの歓声が聞こえてきます。絵にかいたような平和な雰囲気ですが、同じ場所でそんなミステリーがあったというのも歴史の面白さのひとつかもしれませぬ。

都内に唯一残る大正時代の木造校舎

岩槻街道を金町方面に向かって歩くと、水元小学校の校庭の近くに古い建物がありました。ここは、葛飾区教育資料館。

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解説板には、大正14年に建てられた区立水元小学校の校舎を移築復元したもので、昭和57年まで60年にわたり使用されたとありました。都内に残る唯一の大正時代の木造校舎として区の文化財に指定されているらしい。

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以前は、教育史などを学べる資料がたくさん展示してあり、建物に中に入ることができたみたい。しかし、施設の老朽化や耐震性能不足の課題などがあって、平成28年3月31日をもって公開を終了したのですか。 当時の校舎の中で、教育資料を見学できたら臨場感バッチリですね。是非、復活してもらいたいものだと思いました。

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海外のユニバーシティのキャンパスみたいな葛飾にいじゅくみらい公園

最後に向かったのは、金町駅近くに新しくできた葛飾にいじゅくみらい公園。区内最大の広さを誇る区立公園で、東京理科大学葛飾キャンパスがコラボであるのですか。

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広々とした芝生エリアや水辺の景観の中に点在する大学の建物は、海外のユニバーシティみたい。

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ここは、以前、三菱製紙中川工場があった場所。2003年3月に工場が閉鎖され、跡地に東京理科大学葛飾キャンパスや高層住宅、公園などが2013年に作られたのですね。

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広さは約71,000平方メートルで、葛飾区立公園としては最大の面積を誇るのだとか。実験や試験などで疲れた学生さんたちを癒すには、格好のロケーションだと思いました。

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2016年7月8日

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