秘湯シリーズ16〜雪の佇まいに心揺さぶられる、銀山温泉・能登屋旅館〜

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雪の銀山温泉を紹介します。川ぞいの両脇に並ぶ温泉旅館だけの小さな世界、大正時代の日本を彷彿とさせる風景、そして雪景色が最高です。いまではアジアの方々も訪れるスポットになっています。

銀山温泉

昔ながらの温泉街といえば、川の両側に旅館が並ぶ風景が眼に浮かぶ。なかでも、山形県銀山温泉の冬の佇まいは海外の人も魅了しています。特に灯りがともる夕刻どきが情緒ある景色です。

首都圏からのアクセスは、飛行機、新幹線、高速バス、自家用車のいずれかです。銀山温泉の歴史は約500年、江戸時代初期に延沢銀山で栄えていた温泉街です。現在、銀山はクローズしています。

温泉街に一歩足を踏み入れるとそこは大正時代そのもの。当時の様子を極力変えないよう「家並み保存条例」によって規制されています。銀山川に架かる9つの橋、両岸に続く鄙びた旅館、なんと12軒しかありません。なかでも能登屋は異色の個性を放っています。

能登屋旅館

能登屋の創業は明治25年、大正2年には洪水があり街が被害を受けたものの、新しい良質の湯脈が発見されてから再興しました。大正末期から昭和初期には、各旅館が当時の最新技術とデザインを駆使して木造3-4階の建物を銀山川の両側に造っていったそうです。

堂々たる能登屋の全景です。建物の完成は大正15年、3階建でその上に望楼がさらに2階が伸びています。一度見ると忘れられない印象的な建物です。

当時の和風建築に西洋式を取り入れたものを大正ロマン様式というのでしょうか、完全和風ではなく当時のモダンさが混じったスタイルに懐かしさを感じます。

玄関から入ると、重厚な柱のあるロビーです。大女将と女将さんが正装でご挨拶されていて、我々とは次元の違う品の良さでした。

奥に進むと新館につながっています。右にある赤いコートは冬でも街を散策できるすぐれもの。奥の新館には部屋が6部屋あります。

訪れたのは1月上旬、その夜しんしんと雪が積もり朝方は白一色になり、翌朝は皆さん大はしゃぎでした。

おしん

銀山温泉を有名にしたのは「おしん」の一舞台になったこと。次は館内にあったのれんです。

「おしん」の一舞台になった温泉なのです。おしんの母が出稼ぎに来ていたのがこの能登屋(テレビでは「銀山閣」)。年配の方なら誰でも知っている「おしん」、逆境にめげず健気に生きていった一女性の人生ドラマです。

このドラマは世界70カ国で放映されました。親子の深い愛情とおしんのけなげな姿に感動したのはなかでもアジアの人々。日本にもこんな貧しい時代があり、その中で懸命に生きてきた日本人に対して「自分たちもできる」という共感でしょうか。

温泉街を歩いていると海外の方々も多く見かけました。雪の無い国から、日本情緒あふれる雪の温泉街を訪ねたいということと、もしかしたら「おしん」も貢献しているかもしれません。

館内のテイストは大正風

本館の4階は大正風の談話室になっています。上を見上げると5階建てのあの望楼が吹き抜けになっていて、そこにまた大正風の照明。それに障子が粋です。こんな遊び心が日本人は好きなんですね。

こちらは3階です。ぐっと地味になってきましたが、大正時代のままの佇まい。窓からは温泉街を見下ろせます。

雪あかりの温泉街、世界から取り残されたような一つの街にも見えます。昔は雪のなかを訪ねるにも大変だったでしょうが、今や山形空港経由でアジアの方々も訪れています。

温泉

銀山温泉には源泉が3箇所あって、それを温泉街全体に仲良く供給しているそうです。この温泉街はなんとなく仲良しのような気がします。

温泉は本館4階から別館に行くと左手にあります。こちらも改装時にかなり綺麗にされたのでしょう。改装されていたのは2011年、大震災にも遭遇し大変な苦労をされたのでしょう。

温泉は男女別にそれぞれ、内湯と露天風呂がつながっています。お湯は無色無臭、温度はやや高め。源泉が60℃以上あるからでしょう。泉質はナトリウムー塩化物・硫酸塩泉です。

露天風呂ではかぶり湯を十分して入ると体が温泉の暑さに馴染んでいいです。目隠しの外は雪景色。能登屋には名物の洞窟風呂があります。帳場のすぐ横に入り口があってドアの先は脱衣所が続き、そこから地下に降りていきます。

地下なので湯気が立ちこめています。湯船が二つ、奥に照明が一つ。お湯は熱くなくちょうどいいあんばい。湯船が二つあるので二人なら別々に入っても良い。こんな風呂が昔からあったとは驚きです。

料理

基本的に地場の食材です。量は多めで夕食は尾花沢の牛しゃぶ、岩魚あんかけ、芋煮など。次の写真は朝食ですが結構豪華版で、大根めしと湯豆腐が美味でした。

近くを散策

温泉街のほんの100mくらい先に白銀の滝があります。早速行ってみると轟々と流れる冬の滝、少々寒くても見とれてしまいます。

滝の上流まで小道が続いています。雪のなかを進んでいくと赤い橋が登場。

爽やかな雪景色でした。

おわりに

やはり銀山温泉は雪のある季節がオススメです。ので、訪れるとすれば12月以降でしょうか。でも、緑の季節も素晴らしいと思います。こじんまりとして他の地域とは隔絶された温泉街、ここでしばらく湯治ができれば最高でしょう。紹介記事はブログ「秘湯感動紀行」を要約したものです。ご興味のあるかたはどうぞ。

2017年4月19日

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