【水曜どうでしょうの深夜バス】「3夜連続深夜バスだけの旅」で乗車した深夜バスをご紹介!費用や所要時間も…

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「深夜バス」……この言葉を聞いて「水曜どうでしょう」を思い出す人も多いのではないでしょうか?

著者である私もその1人。もはや深夜バスや高速バスは、どうでしょう名物とも言われます。

今回は水曜どうでしょうの深夜バス企画の中で最も人気な(=最も過酷な!)、「3夜連続深夜バスだけの旅」でどうでしょうメンバーが乗車した高速バスについて紹介したいと思います!

 

水曜どうでしょうとは?

「水曜どうでしょう」とは、1996年から2002年まで北海道テレビ(HTB)で放送された深夜番組です。

北海道のローカル深夜番組ながら、放送終了後の現在も日本各地で再放送が行われているという「モンスター深夜番組」です。

出演者は鈴井貴之大泉洋の2人と、ロケに同行するディレクター藤村忠寿とカメラマンの嬉野雅道ディレクターの2人の計4人。そうです、ディレクターも出演者なんです、この番組。

大泉洋はみなさんご存知のことと思います。いまやテレビで見ない日は無いと言っても過言ではない活躍ぶりですが、そんな大泉洋が全国区デビュー以前に出演していた番組が「水曜どうでしょう」です。もうひとりの鈴井貴之は北海道を中心とするタレント・映画監督・放送作家で、番組出演時には大泉洋が所属する芸能事務所「CREATIVE OFFICE CUE」の社長でした。

つまり、大泉洋とその社長、そして声だけながらタレントばりのトークを魅せるテレビディレクターの2人が出演しているという、謎なメンバー構成となっています。

そんな4人が毎回無茶無謀な旅を繰り広げるという番組構成なのですが、旅と言っても目的地の良さを取り上げることはほとんどナシ。番組の8割が4人のゆるーい会話(というよりも不平不満・愚痴・喧嘩・駄々等々)を流すというスタイルながら、秀逸なトークの数々に瞬く間に人気を博しました。

現在でも根強いファンが多く、放送終了後の現在でもイベントの開催やDVDの発売、また数年に一度新作の放送が行われています。

度々登場する「深夜バス」

そんな水曜どうでしょうは「低予算」「低姿勢」「低カロリー」の「3低」をモットーに制作されており、番組の中では度々深夜バスが登場してきます。

なかでも頻出するのが「サイコロの旅」という企画内。これは6つのサイコロの目ぞれぞれに次の行き先と交通手段を割り当てて、そのサイコロを振ることで次の移動先が決まり、札幌の目が出るまで旅が続くという過酷な企画です。

ここでは良く高速バスが出てきており、長時間移動の連続に苦しめられるメンバーの様子が映し出されています。

そんなことから「深夜バス」は番組中でも

「番組にゆかりの深い乗り物」

とまで呼ばれるようになりました。

「3夜連続深夜バスだけの旅」で乗車した深夜バス

この企画は2001年12月に放送されました。この時水曜どうでしょうは放送開始から5周年を迎え、記念の特別企画として放送されました。

今回は「サイコロの旅」とは異なり、既に旅程が組まれていました。もちろん、「高速バス」のみです。3夜連続ということで、計3本の高速バスに乗車しました。

それが「オーロラ号」「ラ・フォーレ号」「はかた号」です!

 

1日目 オーロラ号(現・高速はこだて号)

1日目に乗車したのが北都交通が運行する「オーロラ号」です。現在オーロラ号は札幌~根室間における路線名称となっており、水曜どうでしょうで登場したバスは現在「高速はこだて号」として運行しております。また運行ルートも当時とは異なっており、現在は道央自動車道を通るルートに変更されています。

乗車した鈴井・大泉は札幌・大通バスセンターから乗車し、函館駅前ターミナルで降車しました。途中、中山峠・長万部・森の3箇所に休憩で停車したのですが、時間がたつに連れて大泉の髪は後頭部のみが凹んでいき、その「やられっぷり」が明らかになりました。

乗車していない2人はというと、バスをひたすら追走。追走者にはディレクター2人に加え、こちらも後に全国区の活躍を魅せる安田顕が乗車しており、バス車内の映像が使用できないためただただディレクター2人と安田の3人のトークが繰り広がられるという番組構成でした。

高速バス・夜行バス「オーロラ号」(現・高速はこだて号)

北都交通の「オーロラ号」(現・高速はこだて号)※写真は同型バスです

高速はこだて号 北都交通
【路線 札幌~八雲・七飯・函館
【便数】 7:50 9:10 10:50 13:10 15:10 16:50 18:10 23:35 の1日8便
【運賃】 札幌駅前ターミナル~函館駅前ターミナル 片道4810円(学生4290円、小人2410円)
※運行情報・運賃は2018年9月4日現在
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2日目 ラ・フォーレ号

オーロラ号で函館に到着後、函館~青森までフェリーで移動、その後日中は十分な休息を取ったのちに2本目の夜行バスへ。

2日目は「ラ・フォーレ号」です。ラ・フォーレ号はJR高速バス東北が運行する青森~東京間の夜行バスです。

ラ・フォーレ号は弘南バス、京浜急行電鉄(現在は京浜急行バス)、JRバス東北、JRバス関東の4社による青森駅~東京駅八重洲口の共同運行路線として開設されました。というのも、当時の運輸省(現在の国土交通省)は、競合路線の併願を認めておらず、需要調整の結果として共同運航便という形で運行がスタートしました。

その後2000年台に入ると「ラ・フォーレ号」の利用者数は減少の一途をたどり、2009年7月にはJRバス関東が撤退、その後9月には他の3社も共同運行を終了し、現在では同じ「ラ・フォーレ号」を名乗りつつも別路線として運行されています。

水曜どうでしょうでは、大泉洋が初日のオーロラ号でKOされたため、ミスターどうでしょうこと鈴井貴之(通称”ミスター”)が1人で乗車しました。

”ミスター”はこの番組の企画構成も担っており、過酷な旅を企画する側です。しかし過酷な移動に慣れている鈴井氏を苦しめたのは…ラフォーレ号の休憩です!

鈴井氏が乗車した当時、ラ・フォーレ号は開放休憩(PAやSAでバス社外に出れる休憩)がありませんでした!9時間バスの中に拘束されます!高速バスだけに!

そのため、本来企画ではPAやSAでの休憩ごとにその「やられっぷり」を実況するという形でしたが、目的地の東京駅に着くまでその姿を捉えることは出来ませんでした。

2017年~は途中の羽生SAで外に出ての開放休憩を取得することが出来ますので、ご安心を!

また夜行バスは寝て過ごすだけ!という方にとっては問題ないでしょう。もちろん独立3列シートでバス車内にはトイレが有り、また各座席に電源コンセント完備のためゆっくり過ごすことが出来ます。

高速バス「ラ・フォーレ号」 By Mutimaro – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

ラ・フォーレ号 JRバス東北
【路線】 青森駅8番乗り場~東京駅日本橋口
【便数】 1日1便 青森駅前 21:00発 ~ 東京駅日本橋口 6:35着
【運賃】 片道6500円~10500円(期間により異なる、小児・身体障がい者半額)
※運行情報・運賃は2018年9月4日現在
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3日目 はかた号

3日目に乗るのは、水曜どうでしょうファンなら知らない人はいないでしょう!「キングオブ深夜バス」のはかた号です!

なぜキングか。それは「走行距離」と「所要時間」です!走行距離は約1100キロ、所要時間は約14時間と、高速バスの走行距離としては最長距離です。どうでしょう軍団からこのバスに乗車するのは大泉・鈴井の2名。ラ・フォーレ号で東京到着後、日中は十分な休養を取り、新宿高速バスターミナルから乗車します(現在の乗車地はバスタ新宿)。

バスに乗車すると、まずはじめに見えるのが木の壁で囲われた個室です。ここは「プレミアシート」で、完全個室となっており、1台4席しかありません。飛行機で言うファーストクラスのようなものですね。値段は日によりますが17000円~20000円ほど、リクライニングやフットレストは自動で調節可能で、なんとシートにはマッサージ機能まであります!!また無線LANに加えて、各座席にipad mini3が完備。長時間の移動も退屈・苦痛にならないような工夫がなされています。

プレミアムシートの後ろには「ビジネスシート」があります。ビジネスシートは黒革の3列シートで、車両後方部に20席ほどが用意されています。プレミアムシートに比べると座り心地は劣るものの、他の高速バスと比較すると高級感やゆったり感があります!

 

とはかた号の快適な車内を紹介しましたが、、、水曜どうでしょうの企画の搭乗時のはかた号はここまでの快適装備ではありませんでした。鈴井氏が別の企画で「はかた号」乗車中に「ケツの肉が取れる夢を見た」と表現したように、所要時間の長さからかなり過酷な旅のようでした。それと比べると、ここ数年の高速バスの進化が見てとれますね。

はかた号は21時にバスタ新宿を出発し、約2時間後の23時に静岡SAがにて1回目の休憩を取ります(番組内では諏訪湖SAで休憩)。その停車中には車内でプライベートカーテンの取り付けがされ、出発後には消灯となります。

その後は翌朝8時過ぎに山口県の佐波川SAにて2度目の休憩をとります。ここからはカーテンも開けられ、車内に鮮やかな朝日が取り込みながら、バスは博多に向けて進み続けます。

そして11時30分、終点の博多バスターミナルに到着となります!

高速バス「はかた号」 By Hiromi ikusabe – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

はかた号 西日本鉄道
【路線 バスタ新宿~小倉駅前・砂津・黒崎インター引野口・西鉄天神高速バスターミナル・博多バスターミナル
【便数】 1日1便 バスタ新宿 21:00発 ~ 博多バスターミナル 11:17着
【運賃】
プレミアム運賃 大人片道 17000円~20000円 小児・大人障がい者 12500円 小児障がい者 8750円
ビジネス運賃 大人運賃 12000円~15000円 小児・大人障がい者 7500円 小児障がい者 3750円
※運行情報・運賃は2018年9月4日現在
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ちなみにこの企画では藤村・嬉野ディレクターは高速バスには乗らず、別の追走車で高速バスの後を追い続けていましたが、14時間の追走は不可能と判断し、途中名古屋で1泊した後に翌朝飛行機で福岡に先行するという方法を取りました。

ちなみにその際に利用した飛行機はANA221便・中部国際空港発ー福岡空港着です。

こちら現在は運行されていませんが、当時は中部国際空港発7:55発の福岡空港9:20着ということで、1泊しても余裕で博多に先着することが出来ます。

その間大泉・鈴井の2名はハンディカメラを持ち、逐一実況を行うスタイルで撮影が続けられました。

そしてディレクター陣が待ち構える中、11時30分、博多バスターミナルに14時間の走行を終え、堂々たる姿ではかた号が入場してきます。

そしてその車中から出てきた2人の姿はまるで別人。3夜連速深夜バスだけという過酷な旅に打ちひしがれた姿で、カメラの前に登場しました。

費用は…?

今回紹介した3つの深夜バスですが、実際にこれと同じ旅をした時にいくらかかるのでしょうか?

高速バスは時期によって価格が変動するため一概には言えませんが、すべて最安値で移動できた場合は以下の通りとなります!

オーロラ号(現・高速はこだて号)4810円

ラ・フォーレ号 6500円

はかた号 12000円

計 23310円~ (大人片道運賃・2018年9月4日現在)

札幌駅~博多駅間を新幹線で移動した場合は39660円~(2018年9月4日現在、繁忙期に変動あり)ということなので、、、約半額といったところです!

ただし所要時間は3日掛かりますが、、、(〒ω〒)

水曜どうでしょうと同じ旅程となると、これらに加えて函館→青森の移動費や食費、日中の時間の滞在費などがかかるため約35000円~40000円以上といったところになりそうです!

 

まとめ

今回は人気番組「水曜どうでしょう」の企画、「3夜連続深夜バスだけの旅」で登場した深夜バスについて取り上げました。

番組内で出てきたバスや飛行機は名称が変わってしまったものや、当時とは大きく様変わりしてしまったものもありますが、いま現在でも同じ旅程で旅をすることは可能です!

彼らと同じ苦しみ……いや、「冒険」を味わいたければ、ぜひチャレンジしてみてください!

2018年9月4日

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