時速500キロの超電導リニアに圧巻した後は、ラジウム含有量日本一!山梨県増富温泉で健康に感謝

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超伝導リニア

前回は、静岡県大井川鐡道での蒸気機関車SLのスローな旅を紹介しました。今回は、一変して日本が世界に誇る技術「超電導リニア」を実際の目で見たくなり、山梨県都留市にある山梨県立リニア見学センターに行ってきました。

山梨県立リニア見学センターは、山梨県がJR東海から譲り受けた施設で、元々はリニア実験センターとしてあったものです。リニアは、平成39年に開業を目指し、品川と名古屋間を僅か45分で結ぶリニア中央新幹線計画が現在進行しています。

リニアは、これまでの車輪に代り、超電導による磁気を利用して車両を浮遊させて動く鉄道なのです。これまで、車輪による鉄道の限界と言われていました、時速500キロ以上での営業運転が可能となったのです。

意外と小さい車両

停車中のリニア

停車中のリニア

リニア実験線があるリニア見学センターに到着です。よくテレビで映し出されている丸い橋と管制塔のようなタワーが目に入ってきます。丁度、リニアの試験走行があり、駐車場真横にリニアの先頭がありました。

超伝導リニア

超伝導リニア

よく見ると、N700系新幹線のノーズに似ています。しかし、明らかに新幹線よりも低く、車両も小さく感じます。リニアは、時速500キロ以上の超高速で走行するため、電車のパンタグラフもなく、極限まで空気抵抗を下げるため、突起物などは全くありません。何となく「ナメクジ」に見えてきます!?煙突やらピストンなどがあるSLとはかなり対照的なのが分かります。

時速500キロで通過するリニアに圧巻!!

試験走行の時刻になりましたので、タワーの展望室に行ってみます。リニアの通る軌道がはっきりと見えて構造がよく分かります。発車の合図があり、リニアが静かに進んでいきます。ここまでは、新幹線とあまり変わりません。

500キロで通過するリニア

500キロで通過するリニア

リニアがトンネル内に入り見えなくなって間もなく、タワーの前を通過する案内がありました。トンネル内からライトの光が見えた次の瞬間、あっという間にタワーの前を通過していきました。タワーとリニアが通過する軌道が近いため、カメラ(一眼レフです)のピントを合わすことができません。

再び、折り返して来るそうですが、今度は時速600キロで通過です。時速350キロで走行するN700新幹線どころではありません。

やっぱり天井は低いです

リニアの車両モデルがあり、実際のシートや走行時の映像を見ることができます。かなり狭いドアを入ると車両内に入ることができます。そして、天井が低いのなんの。背の高い人は、頭を擦りそうです。

リニアの車内

リニアの車内

シートも軽量に作られており、新幹線のシートよりも若干小ぶりに思えます。小さな窓がありますが、当然窓は開きません。モデルの車両の窓は、スクリーンになっており、実際の走行時の車窓映像を見ることができます。時速200キロまでなら、普通に車窓を楽しむことができますが、時速500キロになると全ての景色が流れて見えて何もわかりません。

雄大な南アルプス北岳を拝みながら、一路増富温泉へ

南アルプスの山脈

南アルプスの山脈

リニア見学センターを後に、増富温泉に向かうことにしました。中央高速を南に進むと、南アルプスの雄大な山並みが目に飛び込んできます。南アルプスは、山梨県と静岡県に跨る山脈で、標高3015メートルの北岳を中心に3000メートル級の山が連なっています。

ラジウム含有量日本一の温泉

増富温泉

増富温泉

中央道須玉ICを降りて、増富ラジウムラインの道を30分ほど進むと増富温泉に到着です。鄙びた温泉のイメージが漂ってくる温泉街です。

増富温泉の泉質は、含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、一般的なナトリウム泉なのですが、普通のナトリウム温泉とは訳が違うのです。ここ増富温泉は、ラジウム放射能の含有量が日本一なのです。放射能が含まれる温泉としては、鳥取県の三朝温泉や秋田県の玉川温泉が有名です。

一般的に放射能は、体に悪いイメージがありますが、実際には微量の放射能を体内に吸収することで、新陳代謝を促して血行を良くする働きがあります。また、悪性の細胞やウィルスを破壊する力があり、がん細胞を抑止させる働きがあるのです。

気軽にラジウム温泉を楽しむことができる日帰り入浴施設「増富の湯」

帰り入浴施設「増富の湯」

帰り入浴施設「増富の湯」

増富温泉の歴史は古く、戦国の武将「武田信玄」が発見したと言われています。増富温泉にラジウムが含まれていることが分かったのは、戦後になってからですが、温泉地として大小の旅館やホテルが点在しています。

大抵の旅館やホテルでは、日帰り入浴の受け入れを行っていますが、今回は気軽に誰でも利用できる日帰り入浴施設の増富の湯を堪能することにします。

冷泉ですがジワリと温かく

増富温泉の源泉温度は、10℃前後の冷泉となります。このため、普通に入浴するためには加熱する必要があります。

益富の湯には、源泉のままの10℃と20℃、30℃、40℃に加熱した湯船があります。さすがに、源泉の10℃は冷たく感じますが、しばらく10℃の源泉に浸かっていると不思議と体がポカポカと温かく感じてきます。

隣にいた初老の方が、「源泉なので長湯すると湯あたりに気を付けてな」と声を掛けてくださった。体がポカポカと温かく感じているのは、まさにラジウム放射能の効果なのかと実感するのです。

次に、20℃の湯に浸かりましたが、全く冷たく感じません。次に30℃のお湯に浸かり40℃の上がり湯に浸かろうとしたとき、突然とめまいに襲われ、思わずその場にしゃがんでしまいました。湯あたりが来たのです。この間、1時間もたっていません。

ラジウム放射能の効果を思い知らされることになりましたが、ここ増富の湯には、湯処があり休憩することができます。しばらく湯あたりが治まるまで休息することにしました。

温泉に浸かり健康に感謝

八ヶ岳の勇士

八ヶ岳の勇士

先ほど声を掛けてくださった初老の方が、「大丈夫かね」と再び声を掛けてくださりました。奥様とご一緒に来られておりましたが、奥様は癌に侵され、医師から余命1年と宣告を受けられたことを話してくださいました。

ここ増富温泉が癌の進行を抑える効果があると聞き、遥々大阪から来られています。ここに来ている人の大半が、何らかの疾病を患い、病魔と闘いながら湯治しているのです。

現在、自分は健康でこうやって温泉ルポを楽しんでいます。しかし、健康だからこそ自分の好きな事ができるのを実感する次第です。

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2015年10月13日

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