秘湯シリーズ15〜山を越えていく仙人向け混浴露天風呂。栃木の三斗小屋温泉煙草屋〜

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はじめに

山歩き2時間で苦労をして行く価値のある本格的秘湯です。宿は山小屋風ですが温泉が素晴らしく、特に露天風呂は仙人御用達の混浴です。下界のことを一切忘れて忘我の境地で心身をリフレッシュできます。

女将さんいわく

三斗(さんど)小屋温泉は那須岳の背後にある秘湯です。ロープウェイの上の駐車場から峠を越えて徒歩で2時間強かかります。

電話で予約を入れたところ、女将さんいわく「はじめてですか」、私「ええそんなもんです、でも30年前に峠を越えて行ったことがあります」、女将さん「大丈夫です、30年前とち〜っとも変わっていませんから」というお答えでした。昔は電気もなかった秘湯中の秘湯です。

続けて女将さんいわく「天候が悪くてだめな場合は当日キャンセルしてもいいですよ」。そう、悪天候で行けないことがあるわけですね。

「峠の茶屋跡」と言われる峠(標高1720m)は、日本海から那須連山を越えて太平洋側に風が抜ける通り道になっていて強風が有名なのです。

那須ロープウェイ駐車場から峠を越えて

那須岳の駐車場(標高1462m)は茶臼岳への日帰り登山客も利用するので早朝から結構混んでいます。前方の朝日岳はピークだけが雲に隠れていました。

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当初の計画は剣が峰と朝日岳経由で三斗小屋温泉に向かうつもりでしたが、小雨と強風のため断念しました。風を前面から受けてヨタヨタしながら峠を越え、なんとか三斗小屋温泉にたどり着きました。結局2時間半かかりました。

三斗小屋温泉には煙草屋旅館と大黒屋旅館の二軒が並んでいます。標高は1480m、登山口の駐車場とほぼ同じ高さです。

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宿は木造で鄙びています。チェックインは1時から。

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宿の真ん中を沢が流れています。入口で女将さんのお出迎えを受けて前金で一人8500円(休前日)。温泉と食事付きだから有り難い価格です。

客室は山小屋風と簡素な個室があります。鍵等はなく布団もセルフ、山小屋温泉だからこれで充分です。

仙人御用達と言いたい混浴露天風呂

早速、露天風呂に行きましょう。次の写真は露天風呂の全景です。左手が脱衣所(男女共用)で湯船は二つあり、手前がやや熱めで奥がぬるめです。この配慮がにくいですね。ぬるめの広い方は10人は充分入れる大きさで熱めのほうは4人でしょうか。

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当日は小雨交じりでしたが、ここは一体どこ??というすばらしさ!目の前に山々には雲がかかり、まさに天上の秘湯です。手足をぐーっと伸ばせば山歩きの疲れが取れて行きます。

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三人の若い男性が入ってきて「スッゲー、ナニコレ!」と騒いでいましたが、すぐに静かになりました。そう、みなさん露天風呂の中から山々を見てトランス状態です。

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翌朝、夜明けとともに露天風呂に行ったところ、すでにお二人の先客がいました。カップルです。混浴だから当然で、早朝からまったりとされていました。ゆゆ着はだめですが全然自然です。

しばらくすると、タイミングを見計らって知らない間にサッと上がられました。こちらは瞑想状態でわからない。すると別のカップルが訪れ、知らない間に湯船にサッと入ってこられた。女性も恥ずかしさ以前の話で、自然満点の露天風呂だからできる技。ほほえましくなりました。

やはりハードルが高いと思われる女性客のために、15〜17時が女性専用になります。これは嬉しい配慮ですね。

実力派の内風呂

露天風呂に気を取られがちですが内風呂もすばらしい。男性用は湯船が二つあって優遇されています。体感温度は温めが41℃、熱めが44℃でしょうか。温めのほうは源泉を沢水で割った水割りですが源泉は掛け流しです。

この男湯も18〜19時の間は女性用になります。石けんやシャンプーはないので持参してくださいな。

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次の女性用の湯船はコンパクトな石造りです。ちょっと狭いので気の毒です。

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食事は山小屋風

食事はなんと4時半から。一階の大広間で頂きます。豚の生姜焼きとヤマメの甘露煮がメインで量は多くはありません。ので、ご飯を少し余計に食べてしまいます。

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そもそも、道路もない山小屋ですから食料は人力で荷揚げ(ボッカ)するしかありません。持参したお酒を沢水で冷やしていただいたので、それを頂きました。

夕食も朝食も、合図の太鼓がたたかれます。部屋に電話はないし、いちいち呼びに行くのは面倒、それで太鼓で時を知らせることにしたのでしょう。なお、朝食は6時半からです。

帰路はハイキングを楽しむ

翌日はやはり小雨模様。同じ道ではつまらないので沼原方面から牛ヶ首(茶臼岳南の分岐)に回り込むルートに変更し、姥ヶ平とひょうたん池に向かいました。そこまで誰ともすれ違いませんでした。

 

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到着したひょうたん池は静かな別世界でした。

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神の宿るような神秘的な静寂。むしろ晴天でないほうが神様が降りているのではないでしょうか。ここがもし観光地で人で溢れていたら神様もいません。

途中、一株のニッコウキスゲを見かけました。こちらは女神様ですね。

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茶臼岳の南にあたる牛ヶ首方面を抜けていきます。茶臼岳が幻想的でした。

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茶臼岳の噴煙の近くを通っていきます。

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途中、雨風のなか、登ってくる子供さん連れに出会いました。スッゲー面白い、という顔の子もいれば、悲壮な顔をしている子もいました。

都会の家や地下街は雨も風もない世界、そこから大自然の中に来たのだから面白いと思う子もいれば、そうでない子供もいるでしょう。どちらも良い体験であることは間違いないです。

最近は装備もファッションもすぐれた山ガールが増えています。山を甘くはみてはいけませんが、慎重にエンジョイしたいものです。

おわりに

三斗小屋温泉は温泉だけでなく、往復の道のりがセットになって成り立つことをを再認識しました。雨の中でも山は楽しいもの(とは普通の人は思いませんが、雨に濡れた木々や緑が実に美しいです)。

ただし、登山靴と雨具(傘は用をなしません)をしっかり持参し、ストックももって経験者同伴で行くことをオススメします。

苦労して行くことで露天風呂は仙人になった気分を味わえます。

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2016年5月19日

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