サッカーとラグビーのワールドカップ会場！？ノエビアスタジアム神戸

2002年サッカーW杯会場

2002年、日本と韓国でFIFAワールドカップが開催されました。この時、関西では大阪の長居スタジアムと共に会場となったのが神戸ウイングスタジアムです。

神戸にはもう一つ、ユニバー記念競技場という大きなスタジアムがありますが、FIFA（国際サッカー連盟）の諸条件をクリアした神戸ウイングスタジアムが選ばれました。なお、現在の名称はネーミングライツによりノエビアスタジアム神戸（以下：ノエスタ）となっています。

ワールドカップが行われただけあって、ロッカールームも充実（普段は非公開）

ノエスタは元々、神戸市立中央球技場という収容人員数13,000人の小ぶりなスタジアムでしたが、W杯の開催に合わせて42,000人収容の大スタジアムに生まれ変わりました。なお、現在の正式名称は御崎公園球技場となっています。

そしてサッカーJリーグのヴィッセル神戸、女子サッカーなでしこリーグではINAC神戸レオネッサの本拠地として使用されており、神戸を代表するスタジアムと言えるでしょう。

女子サッカーも行われるノエビアスタジアム神戸

開閉式ドームに改造

W杯終了後は、サイド・スタンドの仮設席を撤去して、開閉式ドームに改造しました。そのため、現在の収容人員数は34,000人になっています。

開閉式ドームとなったので、雨が降っても濡れる心配はありません。サッカーは雨天でも試合が行われるため、屋根がないとずぶ濡れになってしまいますが、ノエスタではそんなことがないのです。

また、寒い冬季でも屋根を閉めていれば、寒さに震えて観戦ということもありません。1年を通して、快適な環境での観戦が可能です。

もちろん、気候のいい時期の晴天時には屋根を開けて試合が行われるので、青空や夜空を仰ぎながら観戦できます。

屋根が開いた状態

ラグビーW杯の会場に決定

ノエスタはサッカーだけではなくラグビーも行われ、トップリーグの神戸製鋼コベルコスティーラーズの本拠地でもあります。また、2014年にはニュージーランドのマオリ・オールブラックスが来日、ジャパンXVとの国際試合がノエスタで行われました。

そして、2019年に日本で開催されるラグビー・ワールドカップの会場にも、ノエスタが選出されています。サッカーとラグビー、二大ワールドカップがノエスタで行われるわけですね。

ノエスタは球技専用のため、陸上用トラックがないのでスタンドとグラウンドとの距離が近く、迫力あるプレーを堪能できるのが最大の魅力です。

マオリ族伝統の舞”ハカ”を演じるマオリ・オールブラックス

高級レストランに豊富な売店

ノエスタはグラウンドやスタンドだけではなく、ファン・サービスの設備も充実しています。至る所にある売店はメニューも豊富、観客の舌と胃を喜ばせてくれます。特に神戸ということで、神戸牛に関する食べ物には事欠きません。

さらにサイド・スタンド下には「レストラン ウルティモ」があります。本格的な料理を味わうことができ、食事しながらの観戦も可能です（要予約）。日本で、これほどの高級レストランを備えているスタジアムは珍しいでしょう。

観戦しながら食事ができる「レストラン ウルティモ」

都会の真ん中にあるノエスタ

ノエスタは神戸の中心部に近く、交通の便が非常に良い場所にあります。JR・阪急・阪神から乗り換え可能な三宮・花時計前駅で神戸市営地下鉄海岸線に乗って約10分、御崎公園駅で下車して徒歩約5分です。あるいは、JRの神戸駅に近いハーバーランド駅からでも、同線に乗ることができます。

また、駐車場も備えているので車での来場も可能です。ただし神戸市の真ん中なので、渋滞することも多くなっています。

それではオシャレな街・神戸で、快適なスポーツ空間をお楽しみください。

ノエビアスタジアム神戸に集まる大勢の人々

2016年10月7日