長良川鵜飼のすべてがわかる「長良川うかいミュージアム」

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人口41万人を超える岐阜県の県庁所在地、岐阜市。名古屋のベッドタウンとして近年発展していますが、市内は清流「長良川」が静かに流れ、自然に恵まれた都市でもあります。さて、この岐阜市を流れる長良川では、日本で唯一の皇室御用の鵜飼である「長良川鵜飼」が、毎年5月中旬から10月中旬まで行われます。「長良川鵜飼」が行われる長良川の川岸には、「長良川鵜飼」の伝統と歴史を伝える資料館「長良川うかいミュージアム」があり、「長良川鵜飼」の魅力を伝えています。鵜飼見物の前に訪れると鵜飼をよりいっそう楽しめる博物館です。

岐阜城金華山を見上げる美しいロケーション

2012年8月、岐阜城を正面にした長良川のほとりに造られたのが、岐阜市長良川鵜飼伝承館、通称「長良川うかいミュージアム」。岐阜市を代表する伝統文化である「鵜飼」を分かりやすく紹介する施設としてオープンした、比較的新しい博物館です。

1階のエントランスを抜け、2階に上がると、岐阜城金華山が目の前に現れる「景観ラウンジ」があります。こちらは無料スペースとなっており、博物館を利用しない方も気軽に長良川の清流と岐阜城の景観をご覧いただくことができます。鵜飼のシーズン中は、ライトアップされた岐阜城が美しく見られる、おすすめのラウンジです。

ラウンジを過ぎるといよいよミュージアムの入り口。さっそく入館してみますと、鵜飼の伝統美を象徴するような「篝火トンネル」がお出迎え。「長良川鵜飼」の伝統を継承する6人の鵜匠さんたちのシルエットが、暗闇の中、篝火に照らされるように浮かび上がり幻想的です。

「篝火トンネル」を抜けると、ミュージアムの目玉「ガイダンスシアター」があらわれます。

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絵巻物型スクリーンに映し出される映像で鵜飼の疑似体験ができる

こちらのミュージアムのいちばんの特徴である「ガイダンスシアター」では、世界でここだけにしかない絵巻物型スクリーンによる映像が流れ、実際に鵜飼い船に乗っているような疑似体験ができます。スクリーンの手前には原寸大の鵜舟が浮かび、船頭さんや鵜匠さんの人形が雰囲気を醸し出しています。映像は音響と照明が効果的に組み合わされ、目の前のスクリーンに鵜舟が、足元のスクリーンには長良川の水面が映り、川の中にいるような気分でご覧になれます。

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鵜が水中で鮎をキャッチする様子は必見です

絵巻物スクリーンでの映像をご覧になったら階下へ降りてみましょう。1階からは、鵜舟を真下から見ることができ、鵜匠の操る鵜の様子も見られます。ここでは、鵜たちが水中でどのように鮎を捕らえているのかが見られます。すばやい動きで鮎を追いかける鵜の様子に、泳ぎのうまさと動体視力の鋭さが伝わってきます。

1階のフロアには、1300年以上続く鵜飼の歴史、鵜の生態の秘密などの展示が並びます。

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オフシーズンには鵜匠さんによる鵜飼実演も見られます

長良川鵜飼の鵜匠さんたちは、宮内庁式部職という国家公務員の身分です。これは「長良川鵜飼」が宮内庁の保護で行われているからで、鵜飼で使われる約120点の用具なども、国の重要有形民俗文化財に指定されています。「長良川鵜飼」に携わっている鵜匠さんは6人。それぞれ屋号があり、皇族の方々が召し上がる鮎を獲って納めるという特殊な職務を担っています。代々、世襲で親から子へと引き継がれ、1300年以上続く「長良川鵜飼」を継承しています。

「鵜飼の一日」という展示物では、鵜飼が行われるまでの鵜匠さんの一日の様子が紹介されており、とても興味深くご覧いただけます。当日、川を下る6人の順番を「くじ引き」で決めている、なんてことも紹介されていますよ。

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鵜飼のオフシーズンになる10月中旬からは、ミュージアム内の多目的スペースで、本物の鵜匠さんによる鵜飼実演なども行われますし、鵜匠さんの装束を身に着けて写真撮影ができる「なりきり鵜匠さん」などのイベントも開催されます。屋外には「鵜の生態展示コーナー」があり、鵜飼で活躍しているのと同じウミウが4羽、飼育されています。

また、岐阜市のお土産を扱うミュージアムショップ、岐阜城や長良川を眺めながらお食事やお茶が楽しめるコーヒーショップなども併設されており、鵜飼のオフシーズンでも十分楽しめる博物館です。

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2016年10月19日

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