太平洋だけじゃない!瀬戸内で見る幸福の「だるま夕日」

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冬の風物詩として幸運を呼ぶとされる「だるま夕日」。毎年11月ごろから3月上旬にかけて期間中でも20回ほどしか見る事ができません。

そのだるま夕日で有名なのは太平洋(主に高知県)で見るシーンで、日本の夕日百選にも度々、太平洋のそれが紙面にクローズアップされます。

しかし実は穏やかな瀬戸内海でも見事なだるま夕日を見る事ができることをご存じでしょうか?
今回はその瀬戸内で見る事ができるだるま夕日をご紹介しましょう。

穏やかな瀬戸内海で見る「だるま夕日」の情景

だるま夕日は、大気と海水との温度差が大きく冷え込みが厳しい晴れた日に、海面から立ち上がる水蒸気によって光が屈折してできるもので、一種の蜃気楼現象 のようなものです。ただし晴れていても海辺にだけ雲がかかっていたり、雲がなくても海面スレスレに薄い霧状の雲(霞)があったりなどして、なかなかお目にかかれないものなのです。

筆者の住む愛媛県今治地方は瀬戸内海に面しており、波も穏やかで海辺(島影)に沈む夕日は、だるまでなくても非常にきれいに見えます。しかし、だるま夕日はそれ以上で、縁起物とされるだるま夕日のシーズンになると遠方の広島県などから大勢のアマチュアカメラマンが夕日目当てにわざわざやって来るほどです。

ただし当日の気象条件により必ず見られるものではないので、いわゆる「空振り」、「ぼうず」になることもしばしば。だからこそホンモノのだるま夕日に会えた日は、見る人すべてが感動させられるのです!

今回はそのだるまの瞬間をご紹介しましょう。

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とにかく海岸に行ってみることが大切!

写真の撮影場所は今治市九王にある鴨池海岸です。

鴨池海岸は目の前にいくつもの小島があり、島と島の間に沈む夕日を見れるのはシーズン中、10月と2月の二度あります。夕日が沈むポイントは毎日、少しずつズレて行きますので10月と2月でもそれぞれ4~5日ほどしか見るチャンスはないのです。

しかも当日の気象条件によって雲がかかっていたりすると見る事はできません。しかし反対に「今日は雲が多いなぁ」と思っていても、海岸に行ってみると意外に雲がなかったりする場合がありますので、極端に言えばシーズン中であれば、雨の日以外はとにかく現場に行ってみることが大切です。

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夕日の沈むスピードは速い!

だるま夕日の見えるポイントには大勢のカメラマンがいますので、ひと目でポイントがわかります。

ここで気を付けることは、夕日の沈むスピードが速いということです。1枚目の写真から2枚目の写真までの時間は10秒もありませんので、よそ見をしていると後悔することになります。

写真を見ると、夕日が海面に近づくにつれて海面が夕日に反射してこんもりした丘のように見えだします。このこんもりした部分が蜃気楼になります。

この日は船の往来があったり、手前の岩礁にサギが休んでいたりして絵的には趣がある絵になりました。
夕焼けが海岸線を真っ赤に染めてきれいな海岸になりました。

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見事なだるま夕日の瞬間を見逃さない!

さらに夕日が沈むことで海面に現れた蜃気楼と結合していきます。
これが「だるま夕日」です!

海の中からニュルっと顔を出した達磨さんの完成です!

ダルマ西浦海岸1

少しずつ移動するだるま夕日を追いかけてみよう!

写真は鴨池海岸から北に5キロほど移動した西浦海岸のだるま夕日。
鴨池海岸よりも2週間ほどズレて見ることができるポイントです。このように決して同じ場所に沈まない夕日を見ていると地球が丸いことを実感できます。

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写真は西浦海岸の灯台(別角度)から見た夕日です。

この日は全般的に曇っていましたが、海岸に行ってみると雲の切れ間からきれいなだるま夕日が!
行ってみることの大切さを実感です。

さて、愛媛県の瀬戸内側では、シーズン中であればほとんどの海岸から見る事ができます。

主なポイント
伊予市(双海町) 伊予灘
松山市 重信川河口、梅津寺海岸、北条の海岸
今治市 鴨池海岸、西浦海岸、七五三ヶ浦など海岸全般

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いかがでしたか?

ちなみにだるま夕日のシーズンが終わる頃に、だるま朝日が見える季節になってきます。
写真は今治市大浜地区で撮れただるま朝日。

朝日は夕日に比べ太陽の力が弱いことと、いきなり水平線から顔を出すので場所の選定が至難の業です。このように今治地方はだるま夕日とだるま朝日が同時に見る事ができる恵まれた地域といえるでしょう。

穏やかな瀬戸内海で、ぜひ、ご家族、友人、恋人と美しい瞬間を楽しんでみてください!

2015年11月13日

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