秘湯シリーズ4〜青白色の生まれたて源泉が溢れる福島県高湯温泉吾妻屋〜

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高湯温泉は福島市西方、吾妻山中腹にあり、豊富な源泉、青白色の濁り湯、多彩な露天風呂が特長です。最初に訪れた方は、透明な源泉が溢れるように注がれて青白色に染まる湯船に感動するでしょう。

福島県・高湯温泉・吾妻屋

福島市の西に吾妻連峰が連なります。高速の福島西インターからわずか20分で高湯温泉に着きます。

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宿のロビーは開放的な吹き抜けです。かつて訪れた著名人の歴史が展示されています。極めつけは勝海舟でした。

小型の露天風呂が3つ

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湯宿の裏手に露天風呂が3つ並んでいます。「風翠(ふうすい)」と言います。左が女湯、右が男湯、その右奥が貸切です。風翠の奥右手の斜面に向かうと大露天風呂「山翠」があります。

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風翠はコンパクトな露天風呂ですが、野趣溢れるところ、鄙びた感じにグッときます。外国の方にはこの鄙びは「綺麗でない」と映るのかもしれませんが、日本人はこの侘び寂びの世界にうっとりしてしまいます。時間を経たもの(西洋建築のように石ではないから)、いつかは壊れゆくもの、これが日本人の心におさまっていきます。

男女別の湯船と貸切があるのも、皆さんのニーズに合っています。そして、いずれも新鮮な湯が溢れ、なかなか出会えない希少価値のある温泉です。

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こちらは貸切露天風呂。透明で湯の華が沈殿しています。湯船が大きくはなく相対的に湯量が多いため一層新鮮な感じがします。自分空間で新鮮なお湯を楽しめます。

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どの露天風呂にも豊富な源泉がふんだんに注がれています。ご覧のとおり生まれたての湯です。

男女別の露天風呂・山翠(さんすい)

さわやかな樹林の中で石畳の小道を登ると、向こうに鄙びた建物が見えてきます。

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中に入ると、源泉掛け流しの濁り湯。野趣溢れる自然の中に異次元の青白色の世界が広がります。

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こちらは男性用。そこは青白色、瑠璃色の湯船!すごい色です。小さく見えますが、それなりに大きいのです。10人は楽に入れるでしょう。

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奥の左手には浅瀬が作ってあって寝湯になっています。底が白いのは湯の華が沈殿しているためで、かき回すと湯の華が舞い上がります。

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湯船の中はこの通り!透明な青白色が綺麗です。山翠という名前の翠は翡翠の翠という意味なのでしょう。先ほどの「風翠」は風雅な翡翠ということかも。この半透明の青白色が高湯温泉・吾妻屋の色です。

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こちらは女性用、お湯は男湯と同じだから色も同じです。佇まいがすばらしい。

実力派の内風呂

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露天風呂に気を取られていましたが内湯の良さに気づきました。床と湯船の鄙び感が、山奥の湯治宿という趣です。

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露天風呂と同様に、お湯が新鮮で豊富です。この湯口の近くに身を沈め、源泉の注がれる音と肩にあたる流れを感じるのが至福の時です。

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小さな粒粒子の湯の華が浮いています。とても新鮮です。

豪華な食事

今回の宿泊は一番豪華なコースで、その食事は驚きの豪華版でした。量が多すぎると思う方は経済的な部屋を選びましょう。部屋食か別の部屋かを選べました。

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前菜からスタートして順調に進み、少しお腹が膨らんだ頃、豪華絢爛たるお刺身が出てきました。小さいように見えますが大皿です。なんと伊勢エビ、あわび、ボタン海老、ウニ、いくら、マグロ、鯛、サーモンのてんこ盛り。特に伊勢エビとアワビの量が多い。あとは説明抜きで写真をご覧下さい。目が点になり、しかし、口は大口になり、頑張って頂きました。

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食事も終わりに近づいたな、と思った頃、牛しゃぶが出てきました。え〜モッタイナイ、もっとお腹が減った時に食べたかった、などと庶民は思ってしまいます。

是非ともオススメの軽登山

豪華な食事と温泉、その前か後には吾妻山付近のハイキング(軽登山)をオススメします。

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浄土平から1時間あまり登ると酸ヶ平、その左手が鎌沼です。鎌沼を一周するのがコースです。ロックガーデン風の幻想的な湖です。

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酸ヶ平から一切経山まで約30分。目的は山頂から見下ろす魔女の瞳です。上の湖を見て「魔女の瞳」と言われる理由がわかりました。魔女は外国の方です、青い目ですから。正式名称は「五色沼」です。それにしてもすごい青色、コバルトブルーというか藍色というか、山上に海が現れたようにも感じる。瞳の枠には少し白いアイシャドーもあって、おしゃれな魔女さんだ。

おわりに

吾妻屋の泉質は、酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)でpH2.8です。酸性なので肌にはややきついはずですがそれを感じさせません。何度入ってもいい感じです。経験則としてわかったのは、鮮度のいい湯は体にもいいということ。湯量の豊富な高湯ならではの贅沢です。

吾妻屋には別のサービスがあります。お酒の持ち込みを歓迎しています。露天風呂に行く出口には大型の業務用冷蔵庫(透明で中が見える)が置いてあり、各人が何でも入れることができます。ビール、ワイン、チーズ、純米吟醸無濾過生・・・。すべてがお客本意の吾妻屋さんに感謝!

もう一つの話題があります。女将さんがなんというか笑顔で生まれた方、またはいつの間にか笑顔が顔になってしまった方です。いつもやさしく、館内のことを簡潔に教えて下さいますし、わかっていそうなことは「知ってますよね」と詳しい説明は省いてもらえます。名物女将さんです。

さて、吾妻山塊は活火山は過去にも度々噴火しています。2011年には異変もありました。火山は温泉の父、地球は温泉の母ですから、私たちも親子の縁は切れません。温泉という恩恵と、地球の怒り(気まぐれ)とうまくつきあって行くしかありません。それにしても、温泉は有害ではなくむしろ薬効があること、これも不思議と言えば不思議です。地球そのものが、やはり、そこに棲む生物とある意味で調和しているのでしょう。

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2015年11月30日

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