関東を一望できる眺望スポット『唐沢山城』と『岩舟山』

コラム

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2015/02/24

『名城より大地を望む』
寒い中、どうも家に篭りがちになってしまいますが、ここはひとつ都心から気軽に行けるところの景色でも眺めて気分転換もいかがでしょうか？
今回は栃木県佐野市にある眺望スポット『唐沢山城』と『岩舟山』を紹介します。

唐沢山城

唐沢山城（からさわやまじょう）は栃木県佐野市に位置する山城です。
眺望の良さと難攻不落の歴史から『関東七名城』の一つに挙げられ、また『関東一の山城』とも呼ばれています。
城の歴史は平安時代まで遡り、藤原秀郷が唐沢山に築城したのが始まりとされています。
その後、名前を佐野氏と名乗るようになり、この地を支配していきます。

この城が一躍勇名を馳せるようになったのは戦国時代。
戦国時代の関東は大小様々な勢力が群雄割拠しており、唐沢山城の佐野氏はその位置から関東南部を席巻しつつあった北条氏。北からは「越後の龍」こと上杉謙信。といった2大勢力に挟まれることになります。
佐野氏はこの板挟みの状況を立ち回り。時には上杉、時には北条。とその都度味方を変えて戦い抜いてきました。その為お城も北条や上杉の軍勢を何度も跳ね返し堅牢さを知らしめました。

現在の唐沢山城は本丸部分に唐沢山城神社があって築城主である藤原秀郷を祀っています。
その他の遺構も保存状態が良く。関東の城には珍しい石垣や、土塁、空堀、井戸なども見て回れます。

この城のもう一つの見所は城址からの眺望です。
ここは関東平野の北端部に位置していて大きい山に囲まれていないため、晴れた日は広大な関東平野の向こうに新宿の高層ビル群、東京スカイツリー、そして富士山も肉眼で見ることができます。地元の人たちの散策スポットにもなっており、年始の初日の出もここで拝むそうです。

岩舟山

もう一つの眺望スポットとして『岩舟山』があります。
場所は唐沢山城のご近所。JR岩船駅を降りると目の前に見える巨大な岩山が岩舟山です。
江戸時代から採石場として使われており、名前の由来は遠くから見ると船のような全景なので「岩舟」と呼ばれるようになりました。
山頂からの景色は唐沢山城に負けず劣らず見事なもの。ここには高勝寺が建立されており関東の霊場として栄えていたこともあって地蔵があちこちに点在しており、唐沢山城とは違った雰囲気となっています。（夜はちょっと怖いかも…）

ちなみにこの岩舟山。ロケ地としても有名で、戦隊シリーズの撮影では頻繁に使われるそうです。よく戦闘シーンで採石場みたいな場所で必ず戦うのはここだったようです。
すぐそばの岩船駅はアニメーション映画「秒速5センチメートル」で舞台にもなった場所です。（Photo：岩船駅より岩舟山を望む）

一段と冷えてくるこの冬。ちょっと外に出て冬の青空に広がる大地を堪能するのはいかがでしょうか？
佐野ラーメンもありますので冷えた体に美味しく頂けると思います。

アクセス
唐沢山城
東部佐野線　田沼駅から徒歩約40分
岩舟山
JR両毛線　岩船駅から徒歩約30分

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