秘湯シリーズ9〜女性視点で創意工夫された癒しの一軒宿・乳頭温泉・妙の湯〜

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鄙びた宿が多い乳頭温泉にあって、唯一モダンテイストで女性の支持を受けているのが妙の湯です。創意工夫された癒しの宿で、二つの全く異なる源泉を楽しめます。

はじめに

乳頭温泉は鶴の湯に代表される「鄙びた秘湯」というイメージが定着しています。鶴の湯、黒湯、蟹場温泉、大釜温泉などです。ところが、妙の湯はモダンテイストの宿です。

内風呂も露天風呂も赤褐色と透明の源泉掛け流しの湯が引かれています。館内は女将の細やかな神経が行きとどき、食事もハイレベルです。女性に人気の宿であるのがうなづけます。

雪道を駆けて乳頭温泉へ

年末に東京発の夜行バス(盛岡ドリーム号)を予約し(一人で6900円)、盛岡駅まで眠って約7時間、盛岡駅でレンタカーに乗り換えました。バスと駅レンでレンタカーは10%割引でした。

田沢湖までの道は雪道でした。雪国のレンタカーは全てスタッドレスなのでスピードを出さなければ安心です。

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妙の湯に到着。コンパクトな宿です。

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妙の湯は乳頭温泉郷のほぼ中央にあります。といっても一軒宿です。宿の前はバス停にもなっていて便利です。

エントランス

玄関のドアは二重になっていて、最初のドアを開けると囲炉裏と暖かい炭火がお出迎えです。バスの待合にも使われているようです。

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出迎えはふわふわで暖かいスリッパ、これを見ただけでこの宿が何をめざしているか、その哲学が伝わってきます。

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目の前の受付はコンパクトで暖かな色調でまとめられています。ここだけ見ると乳頭温泉というより、どこかのお洒落な宿です。

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多彩な温泉

お風呂を紹介していきますが、限られた敷地と建物の中で、創意と工夫によりお客の満足度を上げています。

妙の湯の源泉は「金の湯」と呼ばれる赤褐色の湯と、「銀の湯」と呼ばれる無色透明のぬる湯があります。源泉温度は金の湯が85.6℃で酸性、銀の湯が30.0℃で中性です。湯船はいずれも適温に調整されています。

露天風呂は混浴です。男湯と女湯のそれぞれに金の湯と銀の湯の二つの源泉が、内湯または露呂に引き入れられています。その先に続く混浴露天風呂へと動線が導かれています。お見事。

混浴露天風呂・金の湯・妙見の湯と銀の湯

妙乃湯の代表は大きな混浴露天風呂です。金の湯・妙見の湯と銀の湯・混浴露天風呂があります。

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奥にあるのが妙見の湯、右手にあるのが銀の湯です。妙見の湯は鉄さびの赤褐色で10人ほどが入れる大きさです。右にある銀の湯・混浴露天風呂は定員2名といった小ぶりの湯船、透明で温めの湯です。

日帰り入浴があるので昼は少し賑やかですが、ランプが灯る頃には次第に人は減って静寂の空間になっていきます。雪は止むことなく最高の時間でした。

女性は茶系のバスタオル(日帰り客は有料)がありますし、湯船に入ってしまえば見えなくなってしまうので、結構、女性客が目立ちました。男は次第に隅の方へ。

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お湯が赤いのは鉄分のせいでしょう。雪が小降りになると対岸の山がくっきりと浮かび上がります。

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色が鮮烈です。昔の写真では黄褐色もありましたが、今日は赤い「トマトの湯」という感じです。雪の白と湯の赤の対照が鮮烈です。

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宿からの雪景色、赤み実と白のコントラストが温泉と同じでした。

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銀の湯・混浴露天風呂は源泉がぬるめですが、微妙なさじ加減で加温されて経験的に一番快適な温度になっています。

男女別の内風呂と露天風呂

男湯と女湯の方は日によって交互に変わります。まず、金の湯の岩風呂です。湯温はわずかに熱めにしてあるようですが、浸ってしまえばすぐに慣れます。

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次は銀の湯・喫茶去(きっさこ)です。薄暗い中のおこもり空間です。静かに溢れる湯船の佇まいがいいだけでなく、やや温めでとても落ち着きます。底には小石が敷き詰められていて、これまた感触がいいです。

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「喫茶去(きっさこ)」とは禅語のことで喫茶店の由来にもなっています。意味は「どうぞお茶でも召し上がれ」という意味で、無心の境地を楽しんでもらいたいという趣旨でしょうか。

次は金の湯・寝湯です。

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半露天風呂で背もたれと枕が三つある寝湯です。朝になると天井から空が垣間見え、雪も舞い込んできて、露天風呂らしさが印象的です。風が通らないので寒さ控えめです。

貸切露天風呂の銀の湯の「やわらぎ」です。お湯は透明です。

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30分単位の予約制ですが、少し温めなのでついつい長居したくなります。

雪がしんしんと降る中、風とともに小雪が舞って行く様を見ながら、放心状態に陥ってしまいます。時々目に入るランプの灯りが暖かい。

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一手間かけた食事

秘湯にとっては食事の優先度は温泉より劣りますが、工夫を重ねている宿というのは、温泉だけでなく必ず食事にも特長が出るものです。妙乃湯もレベルが高いです。

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山桃酒に先付けはみずの実たまり漬、前菜はメロ西京漬け等、稲庭うどん、紅鱒と岩魚のお造り、ふろふき大根、きりたんぽ鍋が続きました。極めつけは正月特別料理の吉次の姿焼き(きんき)でした。

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かなり大きいです。高級魚でかなりお高いはず。冬は特に脂がのっていてものすごく美味でした。残りのお頭は後でみそ汁にして頂きました。満足です。

朝食は朝日が差し込む明るい部屋で頂きます。

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ご覧の通りの豪華版です。作りながら頂くベーコンエッグ、炙って頂く鮎とシャケ、三つの小鉢、昔ながらの藁巻きの納豆など、これらを食べれば一日元気にすごせますね。食後にはデザートとコーヒー、これで完璧です。

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この器を見ても妙の湯のセンスがわかります。手抜きしないおもてなしです。夕食も朝食も一手間かけた食事というのは楽しいものです。

洗練された館内

館内は限られた空間の中で工夫されています。通路には洗面所がありましたが、センスよくまとまっています。

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ロビーにいらっしゃった羊さんの親子、見ただけでこの宿のセンスに親近感が湧いてきます。

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次は食堂の中にああった模様ガラス、落ち着いた高級感が出ています。

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妙の湯は姉妹の女将で運営されています。宿は、この素敵なお二人の工夫とセンスでまとめられています。

おわりに

妙の湯はコンパクトな宿ですが、狭さを感じさせない工夫が随所にされています。露天風呂への通路は足元が寒くないように温泉を流すなどの配慮もあります。インテリアもセンス良く食事も大満足です。全てが顧客視点で考え抜かれた宿です。

冬に限らず乳頭温泉は連泊で楽しむことをお勧めします。一泊ではあまりにモッタイナイ。

金の湯:酸性—カルシウム・マグネシウムー硫酸塩泉、源泉85.6℃(湯船42℃)、650L/分、pH2.9、蒸発残留物1055mg/kg、銀の湯:単純泉、源泉30.0℃(湯船41℃)、170L/分、pH6.8、蒸発残留物279mg/kg。

この記事内容の詳細は「秘湯感動紀行 妙の湯-1-」で検索すれば見ることができます。

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