リレー徘徊38:京都御室・仁和寺・御殿の庭編1

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仁和寺(にんなじ)、京都の北、御室(おむろ)にある世界遺産に認定されたお寺です。旧御室御所の名称で親しまれる真言宗御室派の総本山。仁和寺のすぐ南隣には妙心寺(国内最大の禅寺)や龍安寺(枯山水の庭で超有名)、京都府立堂本印象術館(京都生まれの日本画家)、等持院(足利尊氏の墓所のあるお寺で美しい庭があります)などがあり、北野線終点の北野白梅町駅下車すぐには学問の神様・菅原道真公をお祀りする北野天満宮であります。

何回かに分けてこの界隈をご紹介して行こうと思ってます。まずは「仁和寺・御殿の庭」編1です。

嵐電北野線「御室仁和寺駅」下車

市内の一番北、衣笠山の南にあるお寺で、一番便利なアクセス方法は毎度お馴染みの嵐電、北野線・御室仁和寺駅下車すぐに国宝の仁王門が見えます。駅舎には「驛室御」と右から読むの駅名看板〜? もともとは「御室驛」だったんですが、平成12年に今の駅名になったそうです。ちなみにこの駅、第三回近畿の駅百選に認定されてまして、木造の趣のよい鉄風景を醸し出してます。

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北野白梅町方面のホームです。

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改札を出ると真正面に仁和寺の山門である二王門が見えます。

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御殿に入る前に、まず勅使門を〜

京都のお寺は「総合的な視点」から楽しまないと損しますよ。庭だけ見るのではなく、その建築を全て見、あじわう気持ちで臨まれるのがよいかと〜ということで、拝観受付でチケッチを購入、いざ御殿のお庭へ!!〜と言う前に是非、御殿入口すぐ右にある勅使門をまず観てくださいね。勅使門とは「天皇が行幸(ぎょうこう:天皇が外出されることの意味)される時や天皇の使者が参られる時にだけ開門される格式高い特別な門」だそうです。よって意匠が可憐で造作が凝ってますよ、是非、見てから庭を観て下さい。そうそう、余談ですが天皇の行き先が多数ある場合は「巡幸(じゅんこう)」と言うそうです。

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実は今から観ようとしている御殿、明治20年(1887年)に消失、大正3年(1914年)の再建されたものです。庭もその時に再建され、庭師は、このコラムに何度も登場する七代目小川治兵衛です。という前置きをしつつ、まずは勅使門を観ます。

門の造りは、四脚門、前後唐破風造側面入母屋、屋根は檜皮葺(ひわだぶき:檜の樹皮を用いる)だそうで、西本願寺唐門を模した形式だそうです。これを作ったのは明治の建築家・亀岡末吉で、社寺建築の調査・保存事業に活躍した方で「亀岡式」と呼ばれる独特の流麗な意匠で有名だそうです。代表作には、京都東山忠魂堂、東本願寺勅使門などがあるそうです。

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壁や桟唐戸などには、花や唐草、鳳凰などの透かし彫りで埋め尽くされています。

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透かし彫りの向こうに御殿の建物が見えてます。

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ズームアップして見たら美しいパターンですね〜♪

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前庭の見事な松!!

では、御殿の門をくぐって前庭へ…するとすぐに見事な松が出迎えてくれます。上に伸びる幹、その根元からわかれ地表に緑の腕を広げた大きな黒松です。この松の手入れは「葉むしり」という古い葉っぱを手で1枚1枚間引きむしる取る手法で、庭師2人で16日もかかるそうです。いやはや気が遠くなりそうな話を聞いてから、この松への見方が変わりましたね。

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上に伸びる幹と地を這う3本の枝が1本の松からなっているとは思えませんね。

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近くに寄って根の部分を見ると確かの幹から3本の枝が出ています!

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御殿の入口から振り返ってみます。実にいい樹形してますね〜♪

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大玄関と皇族門

さて、お庭を〜って前に大玄関とその脇にある皇族門の意匠もしっかり見ておきましょうね。

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大玄関の桧皮葺の屋根を見上げると各所に桜の意匠がありますね。

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皇族門は前庭と内庭を仕切る細い木割の繊細なデザインの門です。勅使門と同様の作りの四脚平唐門、檜皮葺ですが使われている柱が丸いとか、欄間の透かしが奇麗だとか、じっくり見てから御殿の庭へ向かいましょうね〜♪

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