秘湯シリーズ11〜混浴露天風呂で濁り湯と雪見を楽しむ秋田県乳頭温泉・鶴の湯〜

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冬の雪見露天風呂は日本ならではの最高の贅沢です。なかでも雪に埋もれた鶴の湯はその象徴ではないでしょうか。白一色の世界に昔ながらの湯治場が出現します。お湯は白い濁り湯、混浴露天風呂では女性も入りやすい工夫が凝らされています。

はじめに

乳頭温泉に行くには、まず盛岡駅までJRかバスで、さらにバスまたは車で向かいます。夜行高速バスがオススメです。

鶴の湯は約300年の歴史があります。鶴が傷を癒しているのを見て発見されたと言われています。当時の秋田藩主が訪れていたと言われ、警護用の宿が囲炉裏付きの本陣です。

昭和になってからも道路はなく、昔ながらの宿は朽ち果てつつあったそうです。それを現在の館主が再生されました。道路はあえて舗装せず、電柱も立てず、昔のままを再現されてきたその心意気と使命感に心打たれます。

雪に埋もれた鶴の湯

鶴の湯の入り口、正面は有名な本陣です。まるで映画のセットのようで、江戸時代にタイムスリップしてしまいます。韓国ドラマにも登場するほど有名になりました。

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左右の建物が昔ながらの囲炉裏付きの宿泊棟です。中央奥が内湯のある湯殿です。

本陣奥に帳場があり、その先で橋を渡ります。川は先達川です。

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この建物には白湯と黒湯があり、左手もには女性用の露天風呂があります。

橋から下流を見ると左手に混浴露天風呂があります。

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冬の天気は曇天と相場が決まっていますが、時々、陽が差すと雪が輝きます。

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混浴露天風呂の脱衣所に行く小道から露天風呂が垣間見えます。皆さんくつろいでいらっしゃいますね。

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混浴露天風呂の全景です。

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次は後ろ(脱衣所側)を見た写真です。中央右が男性用の内湯(中の湯)と入口で、左奥が女性用の入口(冒頭の写真)です。女性用は見えにくい構造になっています。バスタオルもOKですので抵抗感は小さいと思います。事実、女性も結構いらっしゃいます。グループの方は小声ではしゃぎまくりです。

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湯船の中の左にワニのような岩が二つ見えます。昔はこの場所には露天風呂はありませんでした。現在の館主が荒地にあった岩をどけようとして下を掘ったところ一体の岩だったそうです。

そこで動かすのを諦めて翌日見るとお湯が湧き出していたとのこと。この露天風呂は昔からあったものとばかり思っていましたが天の恵みですね。

湯温はややぬるめなので長湯してしまいます。このため、休日は日帰り客もおられてやや混雑します。是非、平日にどうぞ。泉質は含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉です。

次は女性用の露天風呂です。

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自噴ではなく源泉が注がれています。

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湯治場の佇まいの内湯

混浴露天風呂に圧倒されましたが、むしろ湯治場の佇まいを残す内湯が実力派です。露天風呂の男性脱衣所の横にあるのが中の湯です。

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冬の露天風呂はややぬるめですが、こちらはほんのり適温です。泉質は含重曹・食塩硫化水素塩泉です。

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温泉の成分が結晶化しています。成分が濃いんですね。

次は男性用の内湯の白湯です。

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源泉の注ぎ口です。ご覧のようにやや透明です。実は混浴露天風呂も源泉を溜め始めた時は透明で、空気に触れて酸化していくと次第に濁りが増してきます。

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泉質は含硫黄ーナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩泉です。

裸電球一つという佇まいが湯治らしさを醸し出しています。

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温泉成分が模様を造っています。

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次は黒湯です。黒いわけではなく色は少し白いようです。

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天候に関わらず内湯でまったり過ごすことをお勧めします。泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉です。

昼食は名物は山芋鍋

日帰り客のために食事処があります。名物は山の芋鍋です。

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ボリュームがあって昼食なら二人でちょうどいいくらいです。味は素朴ですがしっかりとした味噌味で体が暖まります。

おわりに

宿のパンレットに「人里離れ、山塊に抱かれたひなびた一軒宿。秘湯と呼ばれるも、人の手が入らないと素朴さは雑になります。入り過ぎれば郷愁を失います。幾百年の時を超え、湯守の手により今に甦った癒しの湯宿。」とありました。この文章に館主の哲学が凝縮されています。

昔さながらの湯治場をそのまま再現した独自の「鶴の湯ワールド」で、温泉フリークの絶大な支持を集めています。子供はディズニーランドへ、大人は鶴の湯へ行きましょう。

湯量は280リットル/分、温度は39-60度、pH=6.1(鶴の湯)、内湯8、露天2

※この記事内容の詳細は「秘湯感動紀行 鶴の湯 冬」で検索すれば見ることができます。

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2016年3月7日

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