明石トーカロ球場、そこは軟式高校球児が目指す「もう一つの甲子園」

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軟式高校球児の憧れ・明石

夏の風物詩といえば高校野球。阪神甲子園球場で行われるこの大会は、日本中の注目を集めます。

ところが実は、甲子園と同じ兵庫県内で、また別の高校野球の全国大会が行われるのです。それが全国高等学校軟式野球選手権大会です。即ち、甲子園で行われている硬式野球ではなく、軟式野球です。

甲子園から西へ行くと神戸市がありますが、神戸市の西隣りの明石市にあるのが明石トーカロ球場(兵庫県立明石公園第一野球場)です。この球場こそ、全国の軟式高校球児が目指す場所なのです。

全国高校軟式野球選手権大会の看板が掲げられる明石公園前
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甲子園と違ってほとんど注目されない大会ですが、2014年に延長50回という4日間にわたる大熱戦があり、マスコミにも大きく取り上げられたので、それで知った方も多いのではないでしょうか。

それでも、未だに注目度が高いとはいえず、入場無料にもかかわらずスタンドはガラガラ、テレビも決勝戦のみ有料のCS放送で録画中継する程度です。

甲子園のような大観衆とは無縁、牧歌的な雰囲気の中で全国大会が行われる明石トーカロ球場
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それでも情熱は甲子園と変わらない

しかし、甲子園とは変わらないものもあります。それは選手たちの情熱です。日本一を目指し、泥まみれになって白球を追う姿は、甲子園球児となんら変わりはありません。

もう一つ変わらないのは、応援団の熱気でしょう。もちろん、甲子園のアルプス・スタンドに陣取る大応援団と比べれば規模はずっと小さいのですが、日本全国から明石にやって来て、声を枯らして選手たちを応援する姿は、甲子園と全く一緒です。

はるばる明石にやって来る応援団
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軟式野球ならではの魅力

球児の情熱も、応援団の熱気も硬式とは全く変わらない軟式高校野球ですが、違う点もあります。それは野球の戦術です。

硬式も軟式もルールはほとんど同じとはいえ、軟球は硬球に比べて飛びにくく、その割りにはよく弾むので、作戦面が全く変わってくるのです。

軟球は飛距離が出ないうえに、明石球場は両翼100mと硬式野球でも使われる広い球場なので、柵越えのホームランは滅多に出ません。つまり、ロースコア・ゲームが多くなります。

ボールが飛ばないため外野手は守備位置が浅いので、ライトゴロなどもよく見られます。そのかわり、外野の間を抜かれるとランニング・ホームランになる恐れがあります。

極端に浅い外野守備も軟式野球の特徴。内野手も高く弾む内野安打を防ぐため守備位置は浅め
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そして、軟式野球独特の作戦といえば、ランナー三塁でのヒットエンドランでしょう。硬式野球ではまずお目にかかれない戦法ですが、軟球はバウンドが高く弾むため、三塁走者はホームに還りやすいのです。

甲子園のような派手な打ち合いはありませんが、少ないチャンスを確実に点に結び付ける、それが軟式野球です。もちろん、守備隊形も硬式野球では見られないシフトとなります。そのあたりの硬式野球との違いを見るのも、軟式野球の面白さです。

「三塁エンドラン」に備え、硬式野球では有り得ないほど前進守備を敷く遊撃手
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全国大会の日程

今年(2016年)の軟式高校野球の全国大会は、夏の甲子園大会終了後の8月24日に開幕し、29日まで行われます(27日は休養日、雨天順延)。つまり、まもなく9月という時期に行われるわけで、残暑が厳しいとはいえ、空の雲は既に秋の様相を呈しています。

天高く澄み切った秋空、暑さの中に吹くのは秋風
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明石トーカロ球場がメイン球場ですが、明石市よりさらに西にある姫路市のウインク球場(姫路市立姫路球場)もサブ球場として準々決勝まで使用されます。詳しい日時等は日本高等学校野球連盟のサイトをご覧ください。なお、両球場とも入場無料です。

甲子園とは一味違う軟式高校野球を見に行こう!

明石トーカロ球場の最寄り駅は、JR神戸線(山陽本線)の明石駅および山陽電鉄の山陽明石駅(両駅とも同じ場所にあります)で、駅から北西へ徒歩約8分。新幹線利用の場合は、西明石駅からJRで明石駅まで1駅です。

明石トーカロ球場の近くにある明石城跡
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ウインク球場の最寄り駅は山陽電鉄の手柄駅ですが、徒歩約20分とかなり遠いため、姫路駅(新幹線、JR、山陽電鉄で利用可能)から神姫バスに乗った方が便利でしょう。

甲子園とは雰囲気が全く違い、それでも情熱は全く同じ、しかし競技としては硬式とは似て非なる軟式高校野球。一度観戦してみてはいかがでしょうか。

2016年8月17日

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