世田谷が誇るおもしろワールド! 食と農の博物館とウルトラマン商店街を歩く

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「流氷の天使」クリオネに会える

今回も世田谷区の用賀周辺から歩きます。馬事公苑の正門の前にあるのは、東京農業大学の世田谷キャンパス。近くのけやき並木が見事ですね。

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並木が見事な場所は都内にいくつもありますが、ここは車が入ってこないから、バドミントンをしている人やローラースケートをしている子供もおりました。

そばに東京農大が運営する「食と農の博物館」があります。胸を張って立つ、にわとりのモニュメントがインパクトありますね。

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1階は大学を紹介するコーナー。農大の創立者は榎本武揚なのですか。ご存知、函館五稜郭で、土方歳三らとともに新政府に抵抗して最後まで戦った幕臣の一人。明治に入ってからは、その才能を新政府に買われて農商務大臣などを歴任した要人です。

東京農大は、北海道にもキャンパスがあり、オホーツクキャンパスのアイドルに会うこともできます。前回、ここに来たとき、すっかり気に入ってしまったのですよ。まだいるかなと心配でしたが、入り口近くの水槽で再会することができました。

それは、「流氷の天使」と言われるクリオネ。プランクトンの一種かと思っていたら、なんと巻貝の仲間なのだとか。 古そうなトラクターが展示されているのも農大ならではですな。

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一階の喫茶コーナーでは、健康にいい食材を使った料理が食べられますよ。

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お酒好きにはたまらない、鶏と地酒のコラボ

2階に上ってまず目につくのは大量の鶏の剥製。

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動物については詳しくないのでわかりませんが、一口に鶏と言ってもさまざまな種類があるのですね。体は小さくても、足の爪などをみると恐竜が祖先だというのも納得できるような。

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そしてお酒好きなら思わず涎がたれそうな展示が卒業生の蔵元紹介コーナー。

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日本全国の地酒が一望できる展示が見事ですね。農大には歴史ある醸造学科があり、全国の蔵元へ人材を輩出しているみたい。 私はあまり酒が飲めないのですが、それでも知っているお酒がたくさんありました。ほかにも、醸造にちなんださまざまな展示あって興味深かったです。

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インパクトのある生き物に出会える

食と農の博物館の隣にはバイオリウムがあります。

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ちなみにバイオリウムとは、ホームページによれば、バイオ(BIO)は「生き物」、リウム(RIUM)は「空間」という意味らしい。つまり、バイオリウムとは、動物園、植物園、水族館といったくくりを取り去った「生きもの空間」を言うのだとか。

確かに、館内外ではさまざまな生き物に触れることができます。これは、ケヅメリクガメ。甲羅が白っぽくてオシャレですな。

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館内に入る扉には、こんな表示が。

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イグアナが放し飼いされているのですか。触られるのは苦手だそうですが、このフォルムを見てしまうと、こちらも触るのは苦手かも。 イグアナを写真に撮ろうと思って探したのですが、発見することはできませんでした。

バイオリウムの中は生きもの以外にもさまざまな植物を見ることができます。たとえば、アフリカやマダガスカル、中南米の植物など。 このサボテンは、キンシャチといって中南米の植物だそうですが、見事なボール状。

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これでサッカーやバレーボールをやったら痛そうだと、不謹慎なことを考えてしまったのでした。ほかにも、ムカデとか、サソリとか、巨大なゴキブリとか…、インパクトのある昆虫が見られて面白かったです。

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食と農の博物館とバイオリウムは、これだけ楽しめて入館無料なのはお勧めですよ。

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世田谷区にウルトラの聖地がある

農大通りをまたひたすら歩き、小田急線の経堂駅へ向かって歩きます。経堂っていうネーミングは、珍しいですよね。なんでも、駅のそばにある福昌寺に江戸時代、お経をたくさん収めた経堂があったからだとか。確かに、駅のすぐそばにお寺が建っていました。というより、お寺の境内の横に駅ができたからというべきか。

経堂から小田急線に乗って、祖師ヶ谷大蔵へ向かいます。たった二駅なので、すぐ着きました。経堂の駅の構内には、ウルトラマンファミリーのラッピングが…。

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ここの駅前商店街は、知る人ぞ知る「ウルトラマン商店街」。毎週、怪獣が現れて商店街を滅茶苦茶にしたあと、ウルトラマンが退治するのだろうか。そんな妄想がふくらむネーミングですね。駅前には、筋骨隆々のウルトラマンの像。

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私が子供の頃見ていたウルトラマンはもっとスリムでしたが、怪獣と戦うために筋トレをしたのかもしれませぬ。駅前の案内板にもウルトラマンが登場します。

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商店街を歩いて行くと、特徴的な街路灯が…。これは、ウルトラマン?

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個人的にはガイガンに見えるのですが。さらに行くと、別な街路灯。

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これは誰が見てもわかりますな。ウルトラ怪獣の中でも、常に高い人気を誇るバルタン星人。

上を見ると、曇り空の下、ウルトラマンが空を飛んでいる。すごい低空飛行なので、電線に引っかからないか心配になりました。 夕方で暗くなっていたので、見づらいですが…。

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以上を除けば、普通の商店街とあまり変わりはありませぬ。なぜ、何の変哲もない商店街がウルトラマンかというと、商店街の先の砧7丁目に円谷プロダクションがあるからです。

円谷プロダクションといえば、創業者の円谷英二氏が有名ですね。ウルトラマンシリーズの生みの親であるとともに、ゴジラなどの特撮監督を務めた我が国の「特撮の父」ともいえる存在。

円谷英二氏の偉業を偲び、また商店街の振興をかねて、2005年に「ウルトラマン商店街」として町おこしをすることになったらしい。

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…ということで、久しぶりに円谷プロまで歩いてみることにしました。商店街を歩いていくと、やがて店がなくなり住宅街へ。 すると、かつて円谷プロがあった場所にマンションが建っていました。

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昔来た時から、10年近く経っているから、風景が一変してしまったのですね。次は、以前、来たときに撮った写真です。

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かつては、瀟洒な洋館の庭や門のそばにウルトラマンとミラーマンの像が立っていたのですよ。パッと見は、映画のプロダクションというより、幼稚園のエントランスのような雰囲気でしたね。それほど広くはなく、ここから日本中を席巻したヒーローが生まれたと思うと感慨もひとしおだったのですが…。

がんばれ!ウルトラマン商店街

昔来たときより、ウルトラマン色が少し薄れた感があるのは、ウルトラの聖地が無くなってしまったからかもしれないと思いました。

以前もどこかで書いたことがありますが、ウルトラマン商店街のさらなる発展を願って、ご提案です。町おこしは、こちらが恥ずかしくなるぐらい徹底してやらないと、かえって逆効果になる可能性が無きにしも非ず。

…ということで、以下のご提案はすべて私の責任によるものです。

やはり何らかの強力なデモンストレーションは必要ですね。おそらく、最初のうちは着ぐるみを着たウルトラマンや怪獣がセールなどで盛り上げたのでしょうけど、一般的で度々だとインパクトにかける。マスコミもこれだけだと記事にしづらいかも。

個人的には、一部のマニア垂涎の企画をやって欲しいです。たとえば、深夜、人通りの絶えた商店街を、「ケムール人」が走る。ケムール人は、ウルトラマンではなく「ウルトラQ」でしたが、その登場シーンのインパクトはすごかった。あまりの恐ろしさに、今でもたまに夢に出てきます。

近くの体育大の長距離選手をアルバイトに雇い、深夜、商店街をケムール人の扮装をしたまま走ってもらうのはいかがでしょう。できれば、テレビドラマのときと同じように、パトカーに追われるとか。

これは近くの警察署とコラボして、歳末特別警戒活動の一環として行えば一石二鳥です。ケムール人が走る商店街として、一躍日本中で有名になることは間違いないと思うのです。カメラを片手に、マニアが日本全国から集まってきますよ。

さて、それでは昼間はどうするか。駅前のウルトラマンの像や街路灯、幟などハード面は充実していますが、ソフト面も検討する余地があると思うのです。

個人的には、商店街のお店の人たちにカラータイマーを装着して欲しい。

これはご存知、ウルトラマンの胸で光るタイマー。名優、石坂浩二のナレーションによると、「ウルトラマンを支える太陽エネルギーは地球上では異常に消耗する。エネルギーが残り少なくなると胸のカラータイマーが点滅をはじめる。そして、もしカラータイマーが消えてしまったら、ウルトラマンは二度と立ち上がる力を失ってしまうのだ。がんばれ!ウルトラマン。残された時間はあとわずかしかないのだ」 

ウルトラマンが地球上で戦えるのはわずか3分。だからウルトラマンは、カップヌードルを食べることができないのだ。

それはともかく、カラータイマーを装着した販売員がお客さんと接触できる時間は、3分間とする。3分近くなって、赤く点滅するカラータイマー。3分経過したら、飛びあがってバックヤードへ去ってしまう。お客さんのほうがあせってどんどん買ってしまうかも。営業マンは誰でも、スピードセールスが成功したらいいなと思っていますからね。

以上のご提案は、正直、非現実的かもしれませぬ。折衷案として、商店街の中に上記のコンセプトを生かしたアンテナショップを作ってほしいと思いました。

3分で目の前から販売員がいなくなった後、「帰ってきたウルトラマン」のテーマソングとともに、再び現れるとか。

また、じっくり商談したいお客さんには、3分間の制限がないウルトラセブンのコスチュームの販売員が対応するとか。う~ん。ファンとしては面白いけど、これも非現実的ですかね。

商店街の方たち、ウルトラマンが好きなあまり、勝手なことを書いてすいませんでした。

2015年11月19日

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