【大阪・北新地】「縁日居酒屋 祭」にて、在りし祭りの宵を思ひ出す。

縁日居酒屋 祭

教訓。写真は酔う前に撮ろう。

まぁ毎回そう思いつつ、今回もやってしまいました。はい、ご覧の通りのぴんぼけ写真です。わたしのPENTAXさんには、すんばらしい手ぶれ防止があるはずなのですが。酔っ払って撮るとこうなります。不思議ですねぇ。

今回の会場は、大阪は北新地にあります、「縁日居酒屋 祭」さんです。

北新地、いわゆる「新地」。かつて……わたしが学生であった20年ほど前は高級クラブや大人なバー、値段の書いていない鮨屋などが軒を連ねていたのですが、いまでは本当に高級なクラブが一握り。あとはコンビニやチェーンの居酒屋さん、立ち飲みやなどがある通りに変わっております。

あぁ栄枯盛衰。奢れるものは久しからず……。

で。このお店はそんな北新地の一角、1、２階に「ジュンク堂書店」さんが入っている大きなビルの前にある、小さなビルの地下一階にありました。

いやいや。このアバンザのジュンク堂さんには、かつて何度も来た事がありますが、ここにこんな楽しげな居酒屋さんがあったなんて、知りませんでした。

祭の始まりじゃぁ！

酔っ払って登ると確実に転げ落ちそうな細い階段を下りていくと、なんだか素敵なガラス張りの引き戸がありまして。

からりと開ければ「いらっしゃいませー！」の声とともに、祭り提灯がお出迎え。

その提灯下のレジの後ろには、こんな大漁旗も。江戸っ子ではなく広島っ子なわたしですが、お祭り気分がこみあげてまいりましたよ。

予約した8人で一杯になる、こじんまりとした個室。壁紙は和。と言うより昭和？

そこにはすでにテーブルセットがされておりました。焼き網とコンロ。その横の大皿には、蛤、アジの開き、オクラ、海老、そして何故かウィンナーも。

ふむふむ。つまりはこいつをこのコンロで焼いて好きなように喰いやがれ、こんちくしょう。そう言う事ですね？

ふ、ふ、ふ、ふ、ふ。実は待ち合わせした時から、わたしのお腹は密かに鳴りっぱなしだったのですよ。

メンバーはまだ揃っていませんが、もういいですよね？

皆様、喉渇いていますしね？

ほら、焼けるのに時間もかかりますしね？

よっしゃぁ、焼くぞ！ 祭の始まりじゃぁ！！

山海珍味を食べつくす

「鉢巻きとうちわが欲しい」なんて馬鹿な事をいいながらせっせと焼いておりましたらば、どかんとやってまいりましたのが、お刺身の船盛り。今回は、「活ホタテ・活サザエ・ハマグリ・有頭エビなど！約30種類の磯焼きが食べ放題！」の海賊コースを頼んだのですが、いやおやご立派なお刺身です。

わたしのつたない撮影技術でも、生きの良さが伝わりますでしょうか？ 普段は生魚をほとんど食べないわたしですが、思わず手が出ました。

お刺身の前には撮り忘れましたがたっぷり野菜のサラダも出てきました。うむ。この4500円はアタリですね。

おっと、お刺身をつついている間に、第一陣がこげそうですよ！さぁ皆様、遠慮せずに、食べましょう。

第二陣も焼いて、おっとお皿が開きましたね。追加は何にしようかな～。お！ サザですか。いいですね～。それから蛤、海老もいりますよね～。えぇ？ じゃがいも？ おにぎり？ ははっ、喜んで～！

今回のメンバーは8人。個室の真ん中にででんと置かれたテーブルを挟んで向かい合わせに4人、4人で座り、コンロは2つ。鍋奉行ならぬ焼き方奉行として、男の先輩とともにせっせと焼き、焼けたものを各人のお皿に取り分けていきます。

いやこの先輩実は、大手スーパーの鮮魚部門で働いていたことがありまして。その経歴をいかんなく発揮した焼き具合は絶妙。「ぷぷ、先輩！ ねじり鉢巻きしないと！」縁日のテキヤのお兄ちゃんそのものの姿に酔いも手伝い、囃したててしまいました。

すいません先輩。蛤、美味しかったです。

シメはあいすくりん。

お部屋の換気はしっかりしていましたが、大人8人が飲めや騒げやで直火もたけば、そりゃあ熱くなりますよね。飲み放題でいつもよりしっかり飲んでいますし。

そんなところに届けられたのは、昔懐かし「あいすくりん」。この容器、見覚えありません？

お祭りの縁日で、というよりも、駄菓子屋さんなどで見かけませんでした？

ふぁ～。食べた、飲んだ、喋った。部屋の予約時間ぎりぎりまで居座って、存分に堪能させて頂きました。御同行の皆々様も、満ち足りたご様子。入り口横のご立派な魚拓に見送られて、お店を後にした我ら一行でございました。

縁日居酒屋 祭
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2016年9月5日