お台場は中高年も楽しめるスポットがいっぱい 昭和レトロを満喫できるお台場を歩く
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お台場今昔物語
今回行ったのは、東京オリンピックの会場予定地としても注目を集めるお台場です。何でも、トライアスロンやビーチバレーなどがこちらで行われるそうですね。
お台場といえば、フジテレビやビーナスフォートなどをイメージする人が多いと思いますが、元々は江戸幕府の砲台があった場所。1853年のペリー来航に脅威を感じた幕府が、江戸の防衛のため、洋式の海上砲台を築いたのですな。当初は11基の台場を作る予定だったそうですが、最終的には8つの台場が東京湾に作られたとか。現在残っているのは第三台場と第六台場だけで、第三台場は台場公園となって当時の姿を偲ぶことができます。
私がお台場に最初に行ったのは昭和50年代ですかね。すでに船の科学館が開館していたのですが、そこ以外は見渡す限りの原野が広がっているような印象でした。当時から運行している路線バス以外にも、現在はゆりかもめやりんかい線、水上バスなどの交通機関が発達して見違えるような景観に生まれ変わりましたね。
お台場の魅力は、東京という大都会を、海を隔てたリゾート気分で眺められること。都会の喧騒から、ほんの数分で、海沿いのリゾートにワープできる点かもしれませぬ。
…ということで、今回のウォーキングは東京テレポート駅がスタートです。
駅を出ると、都心とは思えない広いロータリー。遠くには観覧車も見えてお台場へ来たという気分が膨らみます。
お台場の絶景が堪能できるフジテレビ本社ビル
首都高速湾岸線にかかる遊歩道を越えると、宙に浮かぶ巨大な球体が特徴的なビルが目に飛び込んで来ます。ここがご存知、お台場の代名詞ともなっているフジテレビの本社ビル。
例の球体の中は展望台にもなっていて、入館料500円を支払えば誰でも見学することができます。今回はほかに訪れる場所がたくさんあったのでパスしましたが、以前行った展望室からは次のような絶景を眺めることができます。
ちなみに球体の中。
また、めざましテレビのスタジオも見学できるのですよ。思ったより天井が低くて、スペースもこじんまりしていたのが記憶に残っています。
外人さんにも人気のお台場・自由の女神 フジテレビの横を歩いて、海が見えるお台場海浜公園へ。テレビでよく放送される砂浜では、日向ぼっこを楽しむカップルや家族連れがいました。 まわりを見ると、広い砂浜を取り囲むような高層マンションが…。ここのマンションに住めば、いつでも海で泳いだり、日向ぼっこしたり、釣りをしたりできるのですね。いいなぁ~。 ちなみに、お台場のまわりの海は魚が多いのか、銀色のうろこを光らせながら飛び跳ねる小魚をたくさん目にしました。
お台場海浜公園に沿って建つ、デックス東京ビーチの展望デッキへ登ってみます。 手前は白い砂浜、青い海をはさんでお台場の石垣のグレイと木々の緑。その向こうには、青い空に白いレインボーブリッジがかすんで見える。
地方に行けば、こういう景色はさほど珍しくないかもしれませんが、東京のど真ん中にこういうリゾートみたいな場所があるのはすごいかも。 太陽がまぶしく気温も上がってきたので、日陰を歩きながら、海浜公園の緑の中に足を踏み入れました。 その中に、「自由の女神」像があるのですよ。
もちろん、アメリカにある本物よりずっと小さな像ですが、それでも近くで見るとなかなかの迫力。展望デッキから、レインボーブリッジを背景に写真を撮る外人さんたちが大勢いました。やはり、自由の女神は、海と橋と高層ビルがよく似合いますね。
高度成長のパワーを実感できる台場一丁目商店街
デックス東京ビーチの建物に入り、私がお台場に来たときは必ず訪れるお気に入りの場所へと向かいます。
それは、シーサイドモール4階にある「台場一丁目商店街」。 最近、映画やテレビで、昭和の街並みや暮らしぶりが話題になっていますね。貧しかったけれど、皆希望に輝いていた古きよき時代。ノスタルジックな気分になる人も多いのではないでしょうか。ここは、そんな昭和30年代の下町の街並みを再現したとか。一種のテーマパークだけれど、ショッピングモールでもあって、入場は無料なのもうれしい。
さまざまなアトラクションで有名な東京ジョイポリスの入り口近くにあるエスカレーターを使って4階に上がります。
ちょっと薄暗く、ひなびた商店街というより、何となく学園祭の雰囲気が興味をそそりますね。昔懐かしいアイドルにも出会える入り口の左側は、昔、街によくあった娯楽センター。縁日でよく見かける射撃場、レトロ感たっぷりのピンボールゲームが並ぶ。そこには昔懐かしいアイドルのポスターがたくさん貼ってありました。
キャンディーズに松田聖子っすか。昔、カセットのウォークマンやカーステでよく歌を聴きましたね。とくに、聖子ちゃんや彼女のお母様にはリアルでもお世話になったし…。あと、菊池桃子や内田有紀、中山美穂、おニャン子など、私も含めオヤジが涙を流して喜びそうなかつてのアイドルの写真を懐かしく眺めました。
すると、おおお~森高千里の「ザ・ストレス」のポスターじゃぁぁぁぁぁ~。これはお宝の一品ですな。鑑定団に出したら、どれくらい値がつくだろうと思いました。これもいいのですが、個人的には「抱いて」のラスベガスバージョンが好きですね。
昭和レトロにたっぷり浸れる
それはともかく、ショッピングモールなのだけれど、昭和をコンセプトにしているだけあって個性のある商品がたくさんありました。やはりレトロなグッズが多いですね。
「前田のクラッカー」は、今の若い人は知っているでしょうかね。かつてのテレビドラマ、『てなもんや三度笠』の中で、主演の藤田まこと「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー!」というフレーズが一世を風靡しました。
最近結婚した福山雅治が大河ドラマの「龍馬伝」に出演したとき、姪っ子を演じた前田敦子に「あたり前田のクラッカー!」と言ったらしい。それを聞いたとき、福山と同年代かと思って喜びました。しかし、単に古いギャグを知っていただけみたいですが…。
ほかにも、駄菓子やケロリンの風呂桶、ウルトラマングッズ。そう言えば、「なめねこ」なんて、昔流行りましたね~。
でも、ここの商店街にある商品はどれも高いニャ~。昔、何気に見かけた商品がこんなプレミアム価格がつくこと自体、昭和は遠くなってしまったのかもしれませぬ。 商店街を歩いていると、昭和の名品が通路に置いてあったりして。
たとえば、ダイハツミゼット。
この独特のフォルムは、一度見たら忘れられない。サザンの桑田さんの初監督作「稲村ジェーン」で希望の轍のテーマと共に記憶に残ります。それから、昭和の定番ちゃぶ台、白黒テレビに黒電話。星一徹が今にも出てきそう。
超特急ひかり号がどうして、横丁から飛び出しているのか???
お化け屋敷も普通にあるし…。
もうここまで来ると、コメントのしようがありませぬ。 トイレも、銭湯の入り口のようなこだわりが感じられました。ちなみに、トイレは昔のボッチャントイレではなく、最新式の水洗なのが、よかったのか、悪かったのか。
若手芸人や大道芸を堪能できる
昭和のてんこもりで、脳みそがパニックを起こしそうに…。建設中の東京タワーの足元がある「台場タワー広場」で若手お笑い芸人のイベントがあるというので行ってみました。
四組の漫才ライブでしたが、日頃お笑いを見ない私が見ても楽しめました。笑ってみているうちに、脳みそがクールダウンできましたね。
今回は行きませんでしたが、デックス東京ビーチには、ほかにも、お台場たこ焼きミュージアムや東京トリックアート迷宮館など、一度は行ってみたい場所がたくさんありますよ。
行った日は休日でしたので、建物の外でもイベントが行われていました。綱の上に立って短剣のジャグリングですか。
綱を握っているのは素人の男性陣で、あとで写真を見てもヒヤヒヤしますね。
2015年10月15日