リレー徘徊37・京都ひっそり紅葉地・鳴滝2

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鳴滝の地は、高雄や伏見稲荷神社のように「紅葉で真っ赤」になる場所はありません。慎ましく、ひっそりと色づいている小さな紅葉の風景、そのなかに佇む地味で小さな歴史を味わう、それがかの地の魅力であります。

茅葺きの民家?!

端正な住宅地を抜け、川沿いに鳴滝延命地蔵尊を目指し歩いていると、お堂の手前、住宅地の中にいきなり茅葺き建物が?!きっと由来ありな当て物と思っていたら普通の民家でしたが、佇まいがなんか京都らしく…。

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住宅地で見た名字が刻まれた境界石は初見でした

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鳴滝延命地蔵尊

茅葺きの民家を見て山方向に向かうとすぐに鳴滝延命地蔵尊のお堂があります。お参りしてから、どなたがお祀りされているのかなぁ〜と、お堂を中を覗くと…菩薩様、閻魔大王様、他の像が安置されていました。

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大根焚の了徳寺

了徳寺は、毎年12月9日・10日に行われる報恩講(大根焚)で有名です。約3000本の大根が早朝より大鍋で焚かれ、参拝者に振る舞われますそうです。1万人近い参拝者が来られるとか驚きであります。私が行ったのは1週間前で、洗った大根を入れる木の樽が沢山用意されていました。

大根焚の由来は、今から約750年前に、この地へ来られた親鸞聖人に村人達が塩味の大根焚を振る舞ったところ大変喜ばれ、それが伝えられ、現在に至っているそうな。

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この狭い境内に1万人くるの〜どんな風景になるのか、想像できませんね

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海雲山法蔵禅寺

法蔵禅寺は、嵯峨野病院の北側にある小さなお寺です。紅葉が覆う山門の風景が見事です。このお寺、もと二条家の山屋敷であったそうで、江戸時代の絵師・尾形光琳(おがたこうりん)の弟で陶工だった尾形乾山(おがたけんざん)が譲り受け、乾山焼の窯を作って焼き物を焼いた場所だそうです。現在、「ちょっと坐る会」という気楽に坐禅に親しんでいただく会や絵手紙教室をやられているそうです。

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山門回りの紅葉が特に美しい〜♪

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小さいけれども良く手入れされた前庭

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コケが美しい〜♪

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住職が本堂で書かれていた手描きの案内

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西寿寺

西寿寺は、泉谷山という山号をもつ浄土律・捨世派のお寺で、寛永4年(1628年)、浄土宗の高僧・岱中良定上人が開かれたそうです。本堂は、屋根の美しい曲線、珍しい二階層の構造、寄り添うように立つ紅葉が絵になりますよね。この本堂を建立するときに、太陽と星と月が彫られた三光石が現れ、泉が湧き出したことからお寺の山号を泉谷山とされたとか。また西寿寺は「自然葬」というお骨を自然に戻したいという埋葬法をされているそうです。

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階段を上ると…

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本堂が真正面に…初めてみる二層構造の本堂ですね。

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本堂脇の紅葉が美しい〜♪

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彫り物の鑑賞も忘れずに

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屋根の飾りをズームアップ

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出現した三光石は、境内の鎮守社・三光石神社のご神体として祀られています

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風神雷神絵図があった正覚山妙光寺

西寿寺から山間地の細い道を行くと正覚山妙光寺です。このお寺の建立は古く鎌倉時代で、公卿・花山院藤原師継(1222~1281年)の山荘があったそうで、師継は、1196年に亡くなった長子・忠季を悼み、その幼名妙光に因み妙光禅寺を建てたそうな。幕末、勤王派の拠点となっていたので、新選組の焼き討ちにあい焼失、明治以降荒廃しましたが、平成16年(2004年)より、本堂、書院、庭園が整備をはじめたとか。で、このお寺、俵屋宗達作「国宝風神雷神図」が元々あった場所で、妙光寺から建仁寺の住職に転任した高僧が、転任の際に建仁寺に一諸に持って行ったとか。もし、この寺にあったなら新撰組の焼き討ちの時に燃えてしまっていたんでしょうね。

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境内の遺構をみると焼失前の大きさが想像できますね

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再建された庭は枯山水

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公益財団法人陽明文庫

妙光寺から真っすぐに下り、仁和寺へ向かうと山手に大きな蔵と茶室がある陽明文庫があります。ココでは、旧公爵近衞家に長年に渡り伝えられた大量の古文書および古典籍、若干の古美術工芸品を一括して保存管理している歴史資料館だそうで、毎年3月から5月と、9月から11月の期間のみ、20名以上の団体で予約すると参観可能になります。うーん、20名集めないといけないのか…一般人には難しいですね。

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お茶席の建物ですが、当然、中は見れません、残念だぁ〜

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玄関の敷石は、なんのものなんやろか?

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福王子神社(ふくおうじじんじゃ)

仁和寺、妙心寺へと続く「きぬけけの道」に降りるとこの神社があります。光孝天皇の女御で宇多天皇の母である班子皇后が祀られています。宇多天皇が仁和寺を開いたことから、仁和寺の鎮守神とされそうで…という事で次回は仁和寺へ〜庭と周辺をご案内しますね。

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